京都大学アカデミックデイ2014

東南アジア研究所は何を研究している?

研究者からの一言:なし

伊賀は、マレーシアを題材にオンライン・メディアの登場がマレーシアの政治体制に与えた影響について、今村はミャンマー山地でのキリスト教を題材に、宗教の言語観について話します。

出展代表者

東南アジア研究所
 伊賀 司 機関研究員

参加者

東南アジア研究所
 伊賀 司 機関研究員
 今村 真央 機関研究員

来場者より

フレンドリー賞
とても興味深かったで賞
レビストロース賞
すごく情熱的に話してくれてワクワクしたで賞
自分の興味を持ったことを楽しそうに説明してくれたで賞

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

Christian Moderns:Freedom and Fetish in the Mission Encounter

Webb Keane / University of California Press

カルヴァン派の宣教師が東南アジアでの布教を通して直面した問題を分析していますが、この本を読むと今日プロテスタント的考え方がいかに広く(非キリスト教徒社会にも)行き渡っているか思い知らされます。わたしたちが日々なにげなく使う「近代」や「自由」という言葉の裏にも、プロテスタント派キリスト教の言語観や世界観の影響を認めることができるかもしれません。(今村)

The Language of the Gods in the World of Men: Sanskrit, Culture, and Power in Premodern India

Sheldon Pollock / University of California Press

近代以前、製本技術も未熟な時代に、サンスクリット語やラテン語は「神の言葉」もしくは「世界語」として特権的な立場にあり、極めて広い地域に及ぶ影響力を持っていました。しかしその後、近代においてそのような言語は一気に衰退してしまいます。この衰退とともに現れたのがいわゆる「現地語」や「国語」ですが、この歴史的変遷はいかにして可能になったのでしょうか。「現地語」がいかにして形成され公認されるようになったか、世界史的な視点から分析しています。(今村)

取り扱い: 京都大学図書館

  • Facebook
  • Twitter