アカデミックデイ2014
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日本でヨーロッパについて語る?

研究者からの一言 まずは言葉の奥底をちょっとのぞいてみませんか?

概要

かつてヨーロッパの大言語であったラテン語。その語彙の歴史に関する研究を糸口に、ヨーロッパからはるか遠くはなれた日本において、ヨーロッパ研究全般が今後どのように存続しえるのか、一緒に考えてみませんか?

出展代表者

白眉センター
 西村 周浩 特定助教

参加者

白眉センター
 西村 周浩 特定助教

来場者より

興味が持てた賞
わかりやすかったで賞
よく分かったで賞
いきたい賞

写真:日本でヨーロッパについて語る?

アカデミックデイを経ての感想

言葉には歴史があります。その歴史を知れば、例えば、「科学science」という少し格式ばった言葉の裏に「知る」(ラテン語sciō)という素朴な意味が見えてきますし、あなたがスポーツの場で速さや力強さを競う際、知らず知らずのうちに身にまとっていたのは、すでに「勝利」(ギリシア語nīkē)だったかもしれません。こうした知識を無駄と言う人もいるでしょう。でも、ごく身近なことがらに無知なまま生涯を終えるのは悲しいことですし、わたしたちの生活に寄り添う存在にはやはり敏感でいたいものです。そうすれば、遠いヨーロッパの言葉の歴史を日本で解き明かすことも可能なのです。その思いが耳を傾けて下さった方々に少しでも届けられていればと願っています。

西村周浩

フォトギャラリー

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研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

= 取り扱いあり

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

言葉を復元する―比較言語学の世界

吉田和彦著、三省堂

私が京都大学にくるきっかけとなった本です。元指導教官による著作。

サンスクリット文法

辻直四郎著、岩波書店

インドの古典語サンスクリットの授業で参考図書だった本。担当の先生の丁寧な説明が忘れられません。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

宗教生活の基本形態<上><下>

エミール・デュルケーム著、山﨑亮訳、ちくま学芸文庫

長らく読みかけの本。全体像がつかみにくくて悩んでいますが、個々の説明は考えさせられます。

金枝篇

J. G. フレイザー著、吉川信訳、筑摩書房

民俗学者・柳田國男にも影響を与えた本。人類学の傑作と言われています。自ら現地調査を行っていない点がしばしば批判の対象となりますが、著者はギリシア・ローマの古典学者でもあります。その方面の知識量は絶大です。

若者にお勧めしたい本

若きウェルテルの悩み

ゲーテ著、高橋義孝訳、新潮社

高校1年生の時に読んで、世の中こんなすごいものがあるのかと思わされた本です。途中で挫折しそうになりますが、最後まで読んだ人にはそれなりの感動が待っています。

自分の研究に関連して紹介したい本

物の本質について

ルクレーティウス著、樋口勝彦訳、岩波書店

2000年以上も前にこんなことを考えていた人がいたのかと思えるような本です。当時支配的だった迷信的な考え方への挑戦状とも言える内容です。