アカデミックデイ2015
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古典サンスクリット詩の樹海—美の探訪(10:30-12:00)

研究者からの一言 言葉の美しさとは一体何でしょうか?

概要

言葉の美しさとは何か。この問題は遥か昔から洋の東西を問わず議論されてきた。本出展では、高雅にして詞藻に富む古典サンスクリット詩を例にとり、インドの詩人、詩論家、文法家が残した記述を手掛かりにその答えを探ってみたい。

出展代表者

文学研究科 インド古典学専修
 川村 悠人 日本学術振興会特別研究員SPD

参加者

文学研究科
 川村 悠人 日本学術振興会特別研究員SPD

来場者より

難しいサンスクリットを面白く紹介してくれたで賞
サンスクリッド語でインドを知ったで賞
ことばの美しさをもっと極めたいで賞
感動賞

写真:古典サンスクリット詩の樹海—美の探訪(10:30-12:00)

アカデミックデイを経ての感想

一般の方々に自分の研究を紹介する貴重な場を提供していただいたことに感謝しております。
本出展を通じて、来場者の方々の知的好奇心の喚起と新たな知見の創造に寄与できたらなら幸いです。
多様な人々と対話する中で、自分自身も学ぶことが多々ありました。
研究成果を社会に還元していくことは、研究者の務めですので、今後も何からかの形でこのような活動に携わりたいと思います。

フォトギャラリー

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研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

= 取り扱いあり

今の仕事(研究、進路)を選ぶことになったきっかけになった本

神々の指紋 上下

グラハム・ハンコック 著、大地舜 訳/翔泳社, 1996年

その内容については批判もありますが、本書によりこれまでにないほどに知的好奇心を掻き立てられたことを覚えています。本書を読んだ後、古代の文明、遺跡、神話、言語等に大きな関心を抱くようになり、古典文献学の世界に足を踏み入れたような気がします。現在はサンスクリット美文学と文法学を研究領域としていますが、将来的に世界の古代文明研究に何らかの形で携わりたいと考えています。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

インダス 南アジア基層世界を探る

長田俊樹 編/京都大学学術出版会, 2013年

読み始めたばかりなので語弊があるかもしれませんが、多くの謎を残すインダス文明について、多様な視点からの最新の研究成果が集約されたものと考えます。昔から古代文明に興味があった私にはたまらない一書です。日本語で読めることに感謝します。

若者にお勧めしたい本

サンスクリット

ピエール=シルヴァン・フィリオザ 著、竹内信夫 訳/白水社, 2006年

古代から現代に至るまでのサンスクリット語の歴史がまとめられています。サンスクリット語の性格、社会における位置づけ、同語がインド文化発展に果たした役割等を知るのに有用かと思います。サンスクリット語やサンスクリット文化に興味がある方には一読をお勧めします。

自分の研究に関連して紹介したい本

Pāṇini: His Work and its Traditions. Volume One. Background and Introduction.

George Cardona/Motilal Banarsidass, 1988. Second edition, revised and enlarged, 1997.

紀元前500--400年頃の文法家パーニニが残したサンスクリット文典と彼の文法体系について詳説する名著です。驚くべきことに、全763頁という分量にして未だ「第一巻」であり、第八巻までの刊行が予定されています。パーニニ文法学の専門的知識を求める方にお勧めします。