京都大学アカデミックデイ2016

琵琶湖にひそむちょっと変わった食物連鎖(10:30-12:00)

研究者からの一言:身近な環境にも、まだまだたくさん不思議はあります。

夏の琵琶湖の深い層は、生物の餌が少ない真っ暗な世界ですが、変わった形のバクテリアとバクテリアを食べる原生動物が食物連鎖を作っています。普段は見ることができない微生物の生態をのぞいてみませんか?

出展代表者

生態学研究センター
 中野 伸一 教授

参加者

生態学研究センター
 中野 伸一 教授

関連URL

http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~nakano/index.html

来場者より

バナナのことをもっと知りたいで賞

アカデミックデイを経ての感想

今回は初めて、アカデミックデイに出展させていただきました。私の担当は、「ちゃぶ台で対話」でした。当日は、朝から雨であり、元々午前中はそれほど参加者が多くないとのことでした。が、10時に開場となって少し待つと、来場者の方が私のちゃぶ台に来てくださいました。その後、次から次へと来場者の方が来てくださり、気 が付いたらあっという間に12時となってしまいました。最後に来られた方は、時間切れということであまり多くの話をして差し上げることができず、心残りとなりました(が、この方は京都大学の学生さんであり、今後も機会あれば私から情報提供差し上げることができそうなので、少し安心しました)。

私のちゃぶ台に来てくださった方々は、琵琶湖に関心のある方々であり、私の話に大変熱心に耳を傾けてくださいました。さらに、随時、いろいろなご質問を下さり、率直なご意見も下さり、我々の議論は大変盛り上がりました。来てくださった方々は、学生さんよりは一般社会人の方が多く、それだけ現実的なご意見とご質問であり、私も真剣にかつ丁寧に対応させていた だきました。こういった経験は、普段、学会やセミナーなど、専門家や研究者、あるいは関連の研究を行っている大学院生との議論では得られない、大変貴重な機会でした。来てくださった方々の表情を見ている限り、彼らもかなりご満足下さっているようで、私も大いに手ごたえを感じながら、議論を楽しみました。

今回初めてではありましたが、このような機会は我々の研究成果を社会に発信するためにはとても有効かつ重要であり、かつ我々研究者自身も大いに勉強になりかつ今後の糧となるものと、実感しております。次回も、私たちの研究でよろしければ、是非出展したいと考えております。

重ね重ね、この度は大変お世話にな り、ありがとうございました。この企画は、大変意義のある、重要なものと確信しております。

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

自分の研究に関連して紹介したい本

地球を「売り物」にする人たち――異常気象がもたらす不都合な「現実」

マッケンジー・ファンク (著)、柴田 裕之 (翻訳) / ダイヤモンド社

地球温暖化は、我々人類が避けて通れない環境問題であり社会問題である。本書は、変わりゆく地球環境に柔軟に対応して、しぶとく生き抜く人間たちを紹介している。このように書くとポジティブな印象となるが、環境科学の研究に携わる身としては、勉強になるとはいえ、複雑な気持ちを抱かせる一冊である。

取り扱い: 京都大学図書館

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