京都大学アカデミックデイ2016

人工知能は社会や学校をどう変えるか(13:30-15:00)

研究者からの一言:10年後、20年後の未来を一緒に考えましょう。

人工知能やロボットが人間を超えてしまう時代が来るのでしょうか。未来を触覚的な判断力で予感しながら行動する「感覚のわざ」タクトの研究成果をもとに、究極の人間らしさについて鉄腕アトムと考えます。

出展代表者

教育学研究科
 鈴木 晶子 教授

参加者

【協力者】
野村証券 田中 富基 様

【運営】
鈴木 晶子 教授(教育学研究科)
山名 淳 准教授(同上)
鈴木 重利 聴講生(同上)
奥山 恭平 修士課程(同上)
鳥原 悠人 修士課程(同上)
佐藤 里保 修士課程(文学研究科)
山本 賢太 学士課程(工学部情報学科)

関連URL

http://shoko.educ.kyoto-u.ac.jp/index.html

来場者より

考えさせてくれたで賞
ワクワクしたで賞
SFを読みたくなったで賞
これからも研究をがんばってほしいで賞
たくさん人がいたで賞
働き手として、期待してるで賞
未来を一緒に考えま賞

アカデミックデイを経ての感想

アカデミックデイ2016ではお世話になり有難うございました。センスのよい看板や案内板、会場設定等、色々とご配慮いただき、素敵な場を設定していただきました。

私どもの人工知能に関するちゃぶ台は、多くの方のご来場で、ちゃぶ台の周りの畳に座る席では足りずに、椅子を急きょ並べることになり、落語の高座風・・・といった感じとなりました。

なかなか声が聞き手に届きにくいところもあり、少しもどかしい感じでした。

また、畳から天井までの縦のスペースをもっと活用して、ちゃぶ台の上や畳の上にパネルなど前もって用意しておけたらよかったと反省しています。

モニター画面ではどうしても見にくいので、やはり、紙芝居仕立てで、見せ方を考える必要があったと思いました。

色々と反省点はありましたが、参加してくださった方々の熱い思いや人工知能への期待と不安を共有できたことはとても貴重でした。

ポスターセッションの賑わいも伝わってきて、このアカデミックデイが京都大学の一つの顔として、いい感じで定着してきているという印象です。

学問の現場を覘いていただく一期一会が、それぞれに次の人生の展開に不思議な種となっていったら・・・と、とても楽しみな企画だと思いました。

研究室のスタッフにとっても、色々な世代相手にに自分たちの求めるところを語ることを通して、仕事の原点を見つめなおすという意味で、いい機会だと改めて思いました。

またできれば続けて参加させていただきたいと思います。本当に有難うございました。

鈴木晶子

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

図説 鉄腕アトム

森晴路 / 河出書房新社

心やさしい科学の子、心正しい科学の子として登場した鉄腕アトムのことがわかる本。アトム誕生のエピソードや御茶ノ水博士のことなどなど、アトムの情報が満載です。また、手塚治虫がアトムに託して伝えようとしたことを考えさせてくれます。人工知能やロボットのことを考えるときに鉄腕アトムの存在は欠かせません。未来社会を議論するための助けとなる一書です。

取り扱い: 京都大学図書館

若者にお勧めしたい本

アンドロイドは人間になれるか

石黒浩 / 文春新書

マツコロイドの生みの親でもある世界的ロボット工学者・石黒浩。本書では、アンドロイドと人間の境界線という現代的な問いについて、わたしたちの常識を覆すような議論が展開されています。「人の気持ちを考える」ということを徹底的に突き詰めた先には、果たしてどのような世界が開かれるのか。人工知能やロボットが急速に発展する今だからこそ、お勧めしたい一冊です。

取り扱い: 京都大学図書館

自分の研究に関連して紹介したい本

智恵なすわざの再生へ -科学の原罪

鈴木晶子 / ミネルヴァ書房

3.11以降の日本で、科学・技術と人間はどのように付き合っていったらよいのか、という思いに突き動かされ、『星の王子さま』の言葉に促されつつ、哲学・倫理・教育の観点から綴りました。人工知能をはじめとする先端的な技術文明と人間との共生・共進化をしていくための智恵を探ります。

取り扱い: 京都大学図書館

日本人のための科学論

毛利衛 / PHPサイエンス・ワールド新書

推薦者の鈴木晶子は日本未来館館長で、初の日本人宇宙飛行士の毛利衛さんとは、科学コミュニケーション推進のために色々なサイエンス・カフェなどを企画してきました。本書では、彼が宇宙で掴んだ科学技術のエッセンス、科学未来館のことなどが盛り込まれています。後半では、科学コミュニケーションの未来や、科学とアートについて毛利さんと鈴木の対談を載せています。

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