京都大学アカデミックデイ2016

ナノ空間の世界と化学(10:30-12:00)

研究者からの一言:狭い場所に閉じ込められた分子はどんな気持ちだろう?

一般に耳にするナノテクノロジーはナノサイズの物質を作り、物質自体の新しい機能を生み出す技術を指す。では反対に、ナノサイズの空洞(ナノ空間)にはどのような機能があるだろうか。実は、ナノ空間には特定の分子を捕まえたり、溜め込んだりする機能がある。私たちは、そのようなナノ空間をデザインし、環境やエネルギー分野の新技術開発に貢献できる新しい物質開発を行っています。

出展代表者

物質-細胞統合システム拠点
 北川 進 拠点長・教授

参加者

物質-細胞統合システム拠点
 北川 進 拠点長・教授
 細野 暢彦 特定助教
 日下 心平 特定助教
 尾本 賢一郎 特定研究員
 Ko Nakeun 特定研究員

関連URL

http://www.kitagawa.icems.kyoto-u.ac.jp/katsura/

来場者より

すごく分かりやすく教えていただき嬉しいで賞
丁寧に説明いただきましたで賞

アカデミックデイを経ての感想

前回は立ち話での参加でしたが、今回はちゃぶ台での出展となりました。

幸いにも出展時間内は常に聞きに来て頂けました。

これを励みにさらに研究を発展させて行こうと思います。

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

若者にお勧めしたい本

化学物質はなぜ嫌われるのか

佐藤健太郎 / 技術評論社

科学には負の側面が付き物ではあるが、時として根拠のない偏見により強調されがちである。科学技術の恩恵とリスクに対してどのように向き合っていくべきか、本書ではそうした負の側面の代表格と言える「化学物質」に焦点を当てて分かりやすく解説している。

取り扱い: 京都大学図書館

実験室の笑える?笑えない!事故実例集

田中陵二・松本英之 / 講談社

化学実験(特に有機化学)で起こりがちな実験事故事例を紹介しています。プロ向けの指導書というよりは化学に興味のある高校生、学生実験を控えた大学1~2年生向けのちょっとした読み物と言えます。やや真面目さに欠ける点がありますが、むしろこの位の方が印象に残りやすいのではないかと思います。

取り扱い: 京都大学図書館

自分の研究に関連して紹介したい本

集積型金属錯体

北川進 / 講談社

ナノ空間は単なる小さな空間ではなく、設計により特異な構造と機能を発現させることが出来る。ナノ空間を創生するための代表的手法である集積型金属錯体を設計・構築するための基礎理論・実例を解説した研究者向けのバイブルです。

取り扱い: 京都大学図書館

革新的な多孔質材料

日本化学会 / 化学同人

ナノ空間の化学の研究トレンドを基礎から先端研究まで広く紹介しています。この分野の入門として最適な一冊です。

取り扱い: 京都大学図書館

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