アカデミックデイ2016
印刷する

英語も生きている!

研究者からの一言 「これから」の英語は、どうなっていくのでしょう?

概要

私たちは、学校では、国語、英文法などのルールを教わり、テストでは「正しい」言葉を尋ねられます。ここで意外と見落とされがちなのは、言葉は絶えず変化しているという事実です。言語変化という視点から、英語を見つめ直してみませんか。

出展代表者

人間・環境学研究科
 林 智昭 日本学術振興会特別研究員PD

参加者

人間・環境学研究科
 林 智昭 日本学術振興会特別研究員PD

来場者より

英語についてこれからも情報発信して下さいで賞
言語研究の視野がひろがりましたで賞
おもしろそうで賞
よく聞いてくれたで賞
じっくり質問を聞いてくれたで賞

アカデミックデイを経ての感想

言語変化の話題を通して、英語をめぐる問題について議論できればと考えていたところ、皆様から幅広い話題をご提供頂き、たいへん勉強になりました。
ディスカッションの話題となったものには、以下のようなものがありました:(i) 英語の歴史と起源、(ii) 世界各地における英語のバリエーション(例:インド、オーストラリア、カナダなどの英語。いわゆるWorld Englishesと呼ばれる話題についても)、(iii) 印欧祖語、ラテン語、フランス語、ドイツ語との関係性、(iv)  英文法の指導法、(v) 予備校の英語、受験英語、(vi) 大学院進学と研究生活。
一人ひとりの方と深い議論を展開することができ、楽しんでいるうちに気づけば終了時刻がきていました。あっという間の一日でした。改めて、ご来場下さった皆様に御礼申し上げます。

なお、展示ポスターの内容に関わる参考文献は、当日、別紙にてお配りしました。ご入り用の方は、連絡頂ければお送りいたします。

フォトギャラリー

DSC_1848.JPG

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

= 取り扱いあり

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

認知言語学原理

山梨正明/くろしお出版

身の回りに溢れる言語表現を取り上げ、認知科学の一分野としての言語学の立場から、一貫したアプローチに基づき分析を行う。言語研究の魅力とともに、学問に臨む上での姿勢を絶えず批判的に検討し、研究に従事する山梨先生の言語観・人生観が詰まった名著。大学院へ進学する前後の時期、理論言語学に触れるきっかけとなり、言語研究への姿勢を教わった一冊。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

世界に通用しない英語 あなたの教室英語、大丈夫?

八木克正/開拓社

教室で教えられている英語は、どんな英語なのだろうか。本書では、学習文法の歴史、学習・英和辞典の記述をめぐる問題点をまとめ、英語語法研究の最前線を走る研究者の視点から「教室英語」への積極的な提言が行われている。英語教育への疑念を抱いているあなたに、考えるきっかけを提示してくれる一冊。

若者にお勧めしたい本

認知意味論の新展開―メタファーとメトニミー(英語学モノグラフシリーズ第20巻)

谷口一美/研究社

1980年代以降、概念メタファー、メタファー写像、イメージ・スキーマなどの研究が盛んになった。これらの理論的概念の背景と主旨を、主要な文献を取り上げ、丁寧に紹介していく。何事に対しても真摯に向き合う谷口先生の謙虚な姿勢から、言語現象のみならず、学問に対する研究者としてのあり方を学んだ一冊。

自分の研究に関連して紹介したい本

英語の歴史 過去から未来への物語

寺澤盾/中央公論新社

英語に借用語が多い理由は?綴り (spelling) と発音の繋がりが見えにくい理由は?英語を学ぶ過程で抱く、素朴な疑問の数々を紐解く手がかりを、その歴史が教えてくれることがある。今日の世界共通語である英語は、昔からその地位にあったわけではない。現代英語へ至るまでの変化の歴史を、本書はわかりやすく丁寧に教えてくれる。長年の疑問に答えてくれること請け合いである。