アカデミックデイ2016
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模倣される病——神経回路の病的遷移

研究者からの一言 脳の病気を動物の中に作り出し,研究しています.

概要

脳と心の病は多様な行動表現型を示すが,脳内部においては,神経回路の遷移過程の破綻というただ一点に収斂する.神経変性疾患を動物の身体で再現する試みと,疾患に付随し再編される神経回路の解析手法を紹介する.

出展代表者

医学研究科
 畑中 悠佑 特定助教

参加者

医学研究科
 畑中 悠佑 特定助教
 上村 紀仁 特定助教
 生野 真嗣 博士課程4年
 奥田 真也 博士課程2年

関連URL

来場者より

新たな発見が待ち遠しいで賞
フシギ賞
これからも研究をがんばってほしいで賞
心と体はよき親友でいたいで賞
メダカもパーキンソンになるのかい賞

アカデミックデイを経ての感想

普段交流することのない一般参加者との対話を通じて,自分たちの研究の社会の中での立ち位置や,国民の関心事について知ることができるいい機会だった.

また,他研究科の研究者との意見交換はとても刺激的であった.

フォトギャラリー

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研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

= 取り扱いあり

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

脳のなかの幽霊

V・S・ラマチャンドラン/角川文庫

切断された手足がまだあると感じる幻肢、両親を本人と認めず偽物と主張するカプグラ妄想。著者が出会った様々な患者の奇妙な症状を紹介しながら、脳の働きや不思議さに迫っていきます。大脳高次機能、brain science、神経内科に興味を持ったきっかけになった思い出の一冊です。

レナードの朝

オリヴァー・サックス/ハヤカワ・ノンフィクション

20世紀初頭に流行した脳炎の後遺症(パーキンソン症状)で、言葉や感情、体の自由が奪われてしまった患者が、奇跡の新薬L-DOPAの投与によって目覚める。しかし副作用で効果は長続きせず…。パーキンソン病に興味を持ったきっかけの一つでした。映画化されていて、ロバート・デ・ニーロの名演が印象的です。本当のパーキンソン病の患者さんも出演しています。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

ナチュン(マンガ)

都留泰作/講談社

事故で左半球を失った、天才数学者・デュラム教授。言語でのコミュニケーションを失った彼はイルカの生態を映したビデオを「論文」として学会に発表する。誰もが嘲笑する中、主人公はそのビデオが人工知能を実現するためのヒントが示されていると気が付き…。沖縄から始まり、脳科学、人工知能、意識の誕生と壮大なスケール。こんな漫画は「火の鳥」以来ですよ!

ピコピコ少年

押切蓮介/太田出版

No game, No life. あの頃、ゲームがすべてだった自分を思い出します。押切蓮介の描く自伝的ゲーム青春グラフィティ。なお、この漫画は脳科学と全く関係ありません。

自分の研究に関連して紹介したい本

カンデル神経科学

金澤一郎 (監修), 宮下保司 (監修), Eric R. Kandel (編集), James H. Schwartz (編集), Steven A. Siegelbaum (編集), Thomas M.Jessell (編集), A. J. Hudspeth (編集)/メディカルサイエンスインターナショナル

神経科学の入門書の金字塔である『Principles of Neural Science』,通称『カンデル(E. Kandelが書いたから)』待望の邦訳です.図版も豊富で,分かりやすいです.推薦者も地味に邦訳に参加しているので,是非,手にとってみてください.