京都大学アカデミックデイ2017

うつわの正面ど~れ-古代人の認知-

研究者からの一言:考古学は発掘現場が勝負どころです!

古代の土器は野焼きで作られる。
たき火で焼くヤキイモと同じ要領なので、火加減の細かい管理がとても難しい。
見事な造形美のうつわでも、焼成の時の焼きムラによって、美観が歪められることがある。
偶然にできてしまうこの<ムラ>を、古代人も気にしていたことが、発掘現場で記録されたデータの検証で明らかに。

出展代表者

文化財総合研究センター
 冨井 眞 助教

参加者

文化財総合研究センター
 冨井 眞 助教

来場者より

裏も気になるで賞
目からうろこで賞
表は大切で賞
良い指摘だと言ってくれたで賞
使われ方が大事で賞
新鮮だったで賞
はっとしたで賞
分かりやすかったで賞
古きことを知った賞

アカデミックデイを経ての感想

専門の話をすることは好きなのですが、初参加でしたし、そもそもポスター発表の経験がなかったので、はじめの1時間はかなり緊張しました。

それでも、事前説明会のアドバイスを参考にして縮刷版のハンドアウトを用意していたので、(ポスターに近づいてきてもらうのを待つのではなく)遠目でもちょっとでも足を止めてくれた参加者に手渡しすると、説明を聞きに近寄ってもらえました。

実学でもマイナーな研究をしていることは自覚していますが、幾人かの方々に「面白い」と言われ、元気をいただきました。

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

自分の研究に関連して紹介したい本

考古学を考える : 方法論的展望と課題

藤本強 / 雄山閣

大学の学部生時代に読んだ時には、よくわからない本でした。 でも、専門の研究を進める中で読み返した時、これは凄い本だな、と思いました。 考古学によって復元された歴史像について書いている本は多々ありますが、歴史像の復元のためにどういった着眼点や考え方、調査方法や論理を用意しておくべきか考えさせてくれる本は、いまだにあまり多くありません。 この本は、その手がかりをたくさん与えてくれます。

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