アカデミックデイ2017
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次世代の医療を支えるアパタイトの科学

研究者からの一言 骨と自然にくっつく人工骨の開発に取り組んでいます

概要

超高齢社会の到来により、骨を治療する人工骨や各種疾患治療を解決する新材料開発の需要がますます高まっています。
私たちは骨や歯に含まれる生体鉱物「アパタイト」を人工的に作る手法を開発し、からだになじみやすい人工骨や薬のカプセルなど、次世代の医療を支える新材料の開発を精力的に進めています。

出展代表者

大学院エネルギー科学研究科
 薮塚 武史 助教

参加者

大学院エネルギー科学研究科
 薮塚 武史 助教
 昼田 智子 修士課程2年
 山本 雅也 修士課程2年
 吉岡 拓哉 修士課程1年
 渡邉 慎 修士課程1年
工学部
 隠岐 真太朗 4年

関連URL

写真:次世代の医療を支えるアパタイトの科学

アカデミックデイを経ての感想

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

= 取り扱いあり

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

医学生

南木佳士/文藝春秋

著者が秋田大学医学部で実際に医学生だったころをモチーフにして書いたとされる名作中の名作。
今にして思えば、本書が医学のお手伝いをする「生体材料学」という分野を志すきっかけの一つだったように思います。
エリート養成機関が舞台の話にしては実に泥臭く、切ないエピソードが満載です。
人の命をあずかる仕事に就くことの大変さが、内臓をえぐられるかのようなリアルな筆致で描かれています。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

ユリイカ 2017年7月号 特集=加藤一二三 ―棋士という人生―

加藤一二三、羽生善治、森内俊之、佐藤康光、先崎学、糸谷哲郎/青土社

先日現役を引退された加藤一二三九段は「ひふみん」の愛称で親しまれていますが、実はそんな呼び方をするのが畏れ多いほどの物凄い業績を残した大人物です。
歴代3位の通算勝数(1324勝)、14歳で四段昇段も離れ業ですが、通算黒星1108敗、18歳でA級八段は、今後もこれを超える記録は出てこないかもしれません。
棒銀一筋、うな重一筋の大棋士の足跡を、将棋界のスーパースター達が語り尽くす永久保存版の一冊。

キミは何のために勉強するのか~試験勉強という名の知的冒険2~

富田一彦/大和書房

群馬県出身の私は、高校卒業後、今はなき代々木ゼミナール高崎校に通っていました。
当時はサテラインという衛星中継で代々木本校の授業をリアルタイムで受けておりましたが、そのときに富田先生の英語の授業も受講しておりました(が、あまりついていけてなかった)。
著者の前作「試験勉強という名の知的冒険」も面白いです。

この世界を知るための人類と科学の400万年史

レナード・ムロディナウ/河出書房新社

私たちの日常生活は、偉大な先人たちが築きあげた諸々の科学法則を土台として成り立っています。
しかし、それらはどうやらほんの一部の天才が超人的なひらめきで魔法のように探り当てたものばかりではないようです(我々から見ればほとんどそう映るのも事実ですが)。
科学法則の発見の裏には、人間ドラマや当時の社会情勢が大きく影響していることを本書は気付かせてくれます。

若者にお勧めしたい本

完全図解周期表 : 周期表と全118元素を徹底解説 : 日本初の命名!新元素「ニホニウム」

ニュートンプレス

近年話題の新元素「ニホニウム」も掲載されている、おそらくこの手の本では現在最新の書。
本書は化学の基本からそれぞれの元素の特徴、化学物質と日常生活とのかかわりについて、膨大な数のイラストを用いてわかりやすく答えてくれます。
本書に限らず、写真入りの化学書は実に楽しく、社会人の方や受験生だけでなく、小中学生の皆さんにもおすすめです。

介護士からプロ棋士へ : 大器じゃないけど、晩成しました

今泉健司/講談社

社会人出身の棋士・今泉健司四段の自叙伝。
生き馬の目を抜く奨励会で二度も挫折を味わい、職を転々とし、41歳でついに花を咲かせた今泉四段の半生を綴ったこの本に、私は元気をもらっています。
その後、今泉四段は規程の成績を挙げ、今期より順位戦(名人戦の予選)の舞台で活躍しています。
ちなみに今泉四段の現在の師匠は、株主優待で有名なあの桐谷広人七段です。

自分の研究に関連して紹介したい本

ヴィジュアルでわかるバイオマテリアル

古薗勉,、岡田正弘/学研メディカル秀潤社

著者の古園勉先生(近畿大)と岡田正弘先生(岡山大)は、両氏ともセラミックスが専門ですが、本書の内容は多岐にわたり、プラスチック系生体材料、セラミックス系生体材料、金属系生体材料のほぼすべてがカバーされています。
実際の医療現場で使用されている生体材料が写真入りで数多く紹介されています。
お医者さんがどのような道具を使って我々の身体を治してくれているのかを知ることができます。

人類を変えた素晴らしき10の材料 : その内なる宇宙を探険する

マーク・ミーオドヴニク/インターシフト

医療、情報、電気、食生活、交通、…私たちは普段何の疑問もなく最新の科学技術を享受しながら日常生活を送っておりますが、それらを根幹で支えてくれているのが「材料」の技術です。
本書では鋼鉄、ガラス、紙、プラスチックなど、陰ながら私たちの生活を支えている10の材料にまつわるエピソードがまとめられています。
なお第10章では、高齢者の生活を支援するインプラントについて語られています。

新素材を生み出す「機能性化学」がわかる

齋藤勝裕/ベレ出版

化学を身の回りにある「素材」という視点から説き、近年どのような新物質が注目されているのか、われわれの生活にどのように活かされようとしているのかが、分かりやすく解説されています。
第3章では生体材料についての紹介もされています。文章も分かりやすいのでおすすめです。