京都大学アカデミックデイ2018

どうぶつにヒトの病気になってもらう

研究者からの一言:病気の「モデル動物」を見たことはありますか?

難病の原因を探ったり治療法を開発するためには「モデル」が必要です。人間の病気を完全に再現することは困難ですが、マウスを始めとした実験動物に人間と同じ病気になってもらうことで、そこから見えてくるものがあります。私達が作成したモデル動物とそこから得られたものについて発表します。

出展代表者

大学院医学研究科
 高橋 良輔 教授

参加者

大学院医学研究科
 生野 真嗣 特定助教
 梶 誠兒 特定研究員
 澤村 正典 大学院生
 奥田 真也 大学院生
 田口 智之 大学院生

来場者より

とてもわかりやすく親切でした賞
医者の道、来世で選びます賞
役立ちましたで賞
ヒトの代わりに病気になる動物かわいそうで賞
詳しく教えてくれたで賞
これからがたのしみで賞
これからも頑張ってほしいで賞
これからも研究をがんばってほしいで賞
マウス半端ないって!賞
どうぶつ賞
がんばってほしいで賞
これからも医療のためにがんばっていただきたいで賞
目で見て分かるで賞

アカデミックデイを経ての感想

普段学会などでは似た背景を持つ研究者同士での対話ばかりなので、このような機会に全く違う背景を持った研究者や一般来場者の方々と対話することで様々な気づきがありました。
また、自分は何を伝えたいのか、わかりやすく説明するにはどうしたら良いかなどを考える良い訓練にもなったと思います。
この発表を通じて少しでも動物モデルの必要性や意義が伝わっていれば幸いです。

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

稀で特異な精神症候群ないし状態像

中安 信夫

研修医の時に出会った、不思議な症状を訴える患者さん。総合診療科のベテラン医師に相談してようやく候補に挙がった「不思議の国のアリス症候群」を調べるうちに出会った本でした。人間の精神や脳というものはこれほど多彩な病状を示しうるのだということに衝撃を受けた覚えがあります。私は脳という物理的な側面からアプローチしていくことを選び脳神経内科医となりましたが、精神科を志す医師にとっても重要な一冊と思われます。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

新・生産性立国論

デービッド・アトキンソン

元ゴールドマンサックスの共同出資者でありながら、茶道など日本文化に精通し、現在は小西美術工藝社社長という異色の経歴。既刊「新・観光立国論」では日本の伝統文化における様々な問題を分析し、その成果は現在の日本の訪日観光戦略にも大きく反映されている。今回は観光戦略だけにとどまらず、さらに日本の経済構造の問題点に独自の視点から切り込んでいる。独特のアトキンソン節に目からウロコが落ちること間違いなしである。

若者にお勧めしたい本

史上最強の人生戦略マニュアル

フィリップ・マグロー

自己啓発本なんて読むのは時間の無駄…、と思っていた私も思わずページをめくってしまう。「人生の責任は自分にある」、「問題はあなたが認めるまで悪化していく」など厳しい言葉が並ぶが問題を解決するという点に焦点を絞っており非常に説得力がある。「自分のしていることは正しいのに認められない」と感じている人は、ぜひ一度はこの人生というゲームの攻略ガイドブックを読んでほしい。

自分の研究に関連して紹介したい本

脳の中の幽霊

V・S・ラマチャンドラン

中枢神経の障害によって生じる奇妙で興味深い症状の実例を挙げつつ、脳の不思議について紹介・解説されている一冊です。著者自身が神経科学者でもありますが、どちらかと言えば心理学的な切り口かつ平易な表現で書かれており、医学的な専門知識が無くとも楽しく読むことができると思います。

取り扱い: 京都大学図書館

  • Facebook
  • Twitter