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移民の社会統合

本グループは日本語教育支援を必要とする生徒の学習支援を行う学生、研究者から構成されている。

最終更新:2016年11月22日

人の国際移動が盛んになるにつれ、日本でも日本語を十分に解しない児童や生徒が増大している。移民の多くは日本国籍をすでに取得していたり、父親が日本人であるなど、日本にルーツを持つものが多い。こうした人々を支援することは人口減少社会においてますます重要となるであろう。移民に対する支援は次世代を担う人々の社会統合を考えるうえで重要である。本グループは移民に対する日本語支援のほかに、フィリピン政府在外フィリピン人委員会における日本の状況報告会の開催、フィリピン政府職員の招聘と日本の現状視察、セミナーの開催などを行っている。

代表者

写真:移民の社会統合

安里和晃 京都大学大学院文学研究科特定准教授
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/events_news/department/gakusai/news/2014/141205_1.html

メンバー

辻本登志子 京都大学アジア研究教育ユニット研究員

吉田絵弥 京都大学大学院文学研究科修士課程

伊藤志穂 京都大学大学院文学研究科修士課程

額田聖菜 京都大学大学院文学研究科修士課程

山脇真由 京都大学文学部学生

丹羽功貴 京都大学文学部学生


連絡先

asatowako@gmail.com

主な活動場所 京都大学大学院文学研究科

活動情報

終了

国際結婚と2世の社会包摂に関する連続セミナー 「国際結婚と子どもの社会包摂-愛・ケア・労働」


日時

2015年2月8日(日)、2月9日(月)、2月10日(火)


会場

2月8日(日) 京都大学文学部新館 地下大会議室

2月9日(月) 京都大学吉田泉殿

2月10日(火)  京都市内中学校


メンバー

辻本登志子 京都大学アジア研究教育ユニット研究員

吉田絵弥 京都大学大学院文学研究科修士課程

伊藤志穂 京都大学大学院文学研究科修士課程

額田聖菜 京都大学大学院文学研究科修士課程

その他外部より総計20名



ワークショップ概要

 『国際結婚と2世の社会包摂に関する連続セミナー 「国際結婚と子どもの社会包摂-愛・ケア・労働」』

 

◆2月8日(日)

13時00分 概要説明-安里和晃(京都大学文学研究科/特定准教授)

13時10分 報告1  中山美紀子(京都市立春日丘中学校/講師)

14時40分 ディスカッション
        Allan Paul Ducusin(フィリピン政府在外フィリピン人委員会/移民サービス担当官II)
        中山美紀子(京都市立春日丘中学校/講師)

15時10分 報告2  雨笠雅克(太田国際介護アカデミー株式会社/代表取締役)

16時40分 ディスカッション
        Janet ramos(フィリピン政府在外フィリピン人委員会/移民サービス担当官II)
        雨笠雅克(太田国際介護アカデミー株式会社/代表取締役)

17時10分 〈終了〉

 

◆2月9日(月)

 

13時00分 概要説明-安里和晃(京都大学文学研究科/特定准教授)

13時10分 報告1 Allan Paul Ducusin(フィリピン政府在外フィリピン人委員会/移民サービス担当官II) 

        ディスカッション 

15時10分  報告2 Janet ramos(フィリピン政府在外フィリピン人委員会/移民サービス担当官II)

        ディスカッション 

17時10分 〈終了〉

 

15020809asato.jpg

 

多様な方々に登壇していただき、多方面から在日フィリピン人に対する理解を促進することができた。
2月8日 中学校日本語支援教員(中学校におけるフィリピン系生徒の現状)と元ブローカーによるセミナーを開催した。また、外国人向けの介護系学校についてのレクチャーもいただいた。ブローカーに関する話はほとんど聞く機会のないものであり、強い刺激を頂くと同時に問題の根深さ痛感した。
9日 フィリピン政府在外フィリピン人委員会の人身売買担当職員と渡航前研修担当職員によるセミナーを実施し、フィリピンにおける移民の実態や、政策について報告。さらに人身売買の実態について報告を頂く。
10日 フィリピン政府職員とともに京都市内中学校訪問。授業見学後、生徒たちと面会。生徒の日本における生活の本音などについて語り合う。その後意見交換を実施した。

 

*ワークショップ開催で得たもの

ワークショップを通じて、学習支援以外のことについて多くを学習した。たとえばフィリピン系移民の背景、ブローカーの仕組み、就労上の問題点について、である。また国際交流センター、ブローカー、職業訓練学校、フィリピン政府職員とのつながりができたことは今後の取り組みを考えるうえで大いに生かされることになると思う。

 

*今後の展望

今後は、5月ごろに父親を日本人とする、フィリピン在住の子どもたちを招聘して劇を公演してもらう予定である8月ごろにはフィリピン研究会全国大会において、ワークショップの知見などを活かして報告を行う。また、フィリピン研修を2015年8月か2016年2月ごろに実施し、学習支援の経験やワークショップの知見を、フィリピン政府で報告する予定である。日本での経験をフィリピンで生かすことが、この問題を考える根本的な取り組みの1つとなるであろう。

 

ワークショップを開催しての感想・メッセージ

 学習支援に従事すると、その範囲でしか考えるることができなくなる傾向がある。しかし、こういったワークショップを通じて多分野が交流できる機会があると、移民の抱える問題も大きく異なって見える。また、学習支援の実施は重要だが、現象に対応するだけの対症療法になってしまうので、それだけはなく、根本的な解決に向けての行動と計画、また構造を正しく認識するための学問の領域で理解することが今後必要であることを認識した。

終了
写真:日系介護移民の社会包摂に関する連続セミナー:何が包摂を阻むのか1

日系介護移民の社会包摂に関する連続セミナー:何が包摂を阻むのか1


日時

2016年1月26日(火)


会場

京都大学 文学部新館 5階社会学共同研


メンバー

安里和晃(京都大学文学研究科 社会学専修/特定准教授)

大森弘子(佛教大学社会福祉学部)

吉田絵弥(京都大学文学研究科 修士課程)


ワークショップ概要

「日比国際結婚の現状と課題1」


日本とフィリピンでは多くの国際結婚が誕生した。ところが、国際結婚は送り出し側から見ると様々な問題をはらむものであった。業者を通じた結婚や偽装結婚、最近では介護に従事させるための新日系人の問題などさまざまである。セミナーでは具体的な事例をあげつつ、日本やフィリピンが抱える結婚の現状について取り上げる。

 

12:30~ 趣旨説明/安里和晃(京都大学文学研究科/特定准教授)

12:45~ 講演1/Azucena B.Magana(フィリピン政府在外フィリピン人委員会職員)

13:15~ 講演2/Mia Abrenica Bisa(フィリピン政府在外フィリピン人委員会職員)

14:00~ ディスカッション

 

終了
写真:日系介護移民の社会包摂に関する連続セミナー:何が包摂を阻むのか2

日系介護移民の社会包摂に関する連続セミナー:何が包摂を阻むのか2


日時

2016年2月9日(火)


会場

京都大学 吉田泉殿 1階セミナー室


ワークショップ概要

「日比国際結婚の現状と課題2」

 

新日系人が増加した背景には、多くのフィリピン人女性が興業ビザで入国したことがある。これは国の政策の下、実施されたものである。今回はどのようなシステムで多くの女性が来日し、日本社会に定着し、多くが介護に従事するようになったのか、経緯について再検討する。

 

14:00~ 趣旨説明/安里和晃(京都大学文学研究科/特定准教授)

14:15~ 講演1/雨笠雅克(太田国際介護アカデミー株式会社 代表取締役)

15:00~ 講演2/酒井クリセルダ(特別養護老人ホーム 向日葵 介護職員)

15:45~ ディスカッション

 

終了
写真:日系介護移民の社会包摂に関する連続セミナー:何が包摂を阻むのか3

日系介護移民の社会包摂に関する連続セミナー:何が包摂を阻むのか3


日時

2016年3月28日(月)


会場

京都大学 文学研究科新館5階 社会学共同研究室


ワークショップ概要

「日比国際結婚の現状と課題3」

 

1980年代から多くのフィリピン人女性が来日しているが、日本人との間に数万人の子が誕生したといわれる。ところが、多くの場合、日本人男性が母子を放棄した事例がみられ、母子の集団が形成された。こうした母子が、最近斡旋ブローカーの手引きで日本に戻り始めているが、母親や介護施設に勤めていることが多く、子は学校に通っている場合が多いものの、社会にうまく包摂されず新たな集団が日本で形成されようとしている。今回は児童福祉の視点から移民問題について考える。

 

13:30~ 趣旨説明/安里和晃(京都大学文学研究科/特定准教授)

14:00~ 講演/須田健太郎「児童福祉と移民)(社会福祉法人さざなみ学園 ケアワーカー)

14:30~ 演習・ディスカッション(講演者・一般参加者による)

      内田晴子(京都文教大学・移民専門)

      大森弘子(佛教大学社会福祉学部・保育専門)