農学研究科 縄田栄治教授

2013.03.05

学術研究支援室を日頃活用してくださっている学内研究者の方々に、「URAを利用して良かったこと」「今後URAに期待すること」をお聞きする「研究者インタビュー」。

今回は、JSPSの「大学の世界展開力強化事業」で企画支援・運営支援を行った農学研究科 地域環境科学専攻 縄田栄治教授にご登場いただきました。

インタビューアー:園部URA、山本URA
   構成・執筆:山本URA

URAを利用して良かったこと

園部URA(以下園部)
「大学の世界展開力強化事業」の申請では、学術研究支援室のURAが企画・申請書作成の支援いたしましたが、URAを利用する前と後で何か変わったことはありましたか?

縄田教授(以下縄田)
申請の支援は非常に助かりました。今までやってきたJSTや科研の大型申請と比較しても、申請の準備は楽でした。できあがった申請書のクオリティも高かったですし、この手の申請書を作成するときは頻繁に他の研究者と連絡する必要がありますが、それもURA室(学術研究支援室)にやってもらえて大変助かりました。

園部
ありがたいお言葉を頂けて光栄です(笑)。

縄田
申請書については、肝心の研究内容を書く分には問題ないんです。一方で、業績とか経理の部分とか、そういう時間がかかるところをもっと短縮したい。特に過去の業績とかは、分担者から情報を集めて並び替えて整理してと、とても時間がかかる。分担者にそれをお願いするのも気が引けますし。一番大事な作文のところを頑張って書いたと思ったら、まだあるのか?みたいな感じで現れるのでがっかりする。ここでかなりの時間を使われるので、何とかならないかなと思います。

園部
申請書の仕上げ方については、事前に先生方と相談しながら、中身の部分については研究者に詰めていただく。業績のような部分についてはURAが情報を集めて書く。業績とかエフォート管理のような研究計画の周辺情報については、ある程度定型処理なのでURAの方でも代理で少し賄えるようになると理想的ですよね。

世界展開力事業プロジェクトでは、採択直後のプロジェクトの立ち上げ支援も行いましたが、これについてはどうでしたか?

縄田
プロジェクトが動き出す前も動き出してからも、本当にURA室に頼っていいのかなと思ったりしたのですが… 結果的にはURA室に頼ってよかったです。特にプロジェクト初期の運営体制の構築時にURAがいてくれて良かった。ホームページの立ち上げのような広報まわりとか。

ただ、今後ずっとURAに頼りつづけるというわけには行かないので、プロジェクトの中で運営体制をどう築いていくかが今後の課題ですね

URAを利用する上での課題

園部
逆に今回のプロジェクト申請・立ち上げを通じて、URAを利用する上での課題みたいなものは感じられましたか?

縄田
運営支援については「どこまでURA室に頼ってよいのか」。本当はプロジェクトが進み始めれば、プロジェクトで雇用する特定教員にお願いするところですけど… プロジェクト立ち上げ後に、これまで関わってくれたURAと特定教員が担当することの棲み分けを考える必要がありますね。

あと、やっぱり申請書を書くのは大変です。印刷したら何10ページもある申請をリーダーだけで書くのは大変で、必要なデータとかをいろんなところからかき集めてとなると… そういうときに園部さんのように、URAに頼んだらよかったな、と思いますね。

園部
次回は言っていただけたらお手伝いします(笑)

縄田
そんなこと言われたら、全部お願いしたくなりますね(笑)

園部
運営支援については、室内でもどこまでURAが関わるのか、伴走支援するべきなのかを議論しているところです。プロジェクトが採択されて軌道に乗るまでのところをお手伝いすることは必要だと思っています。

縄田
最近の大型のプロジェクトは他部局との連携が多くなってますよね。普通にそれを回そうとすると、プロジェクトのリーダーがやらざるをえなくなって…忙しいし不備も出てくるので、URAに力を借りたいです。

今後URAに期待すること

園部
最後に、今後URAに期待することを教えてください。

縄田
実際にURA室を利用してみると、大変ありがたい組織ということが分かりました。こんなにまでやってもらえるのか、と。ただ、学内ではまだまだ認知度が低いですよね。昨年URAのメンバーが部局を回って業務内容を説明されていましたが、どの先生も「(URAは)どこまでやってくれるのかしら」と思っているはずです。実際にURAを利用してみるとその効果は分かりますが、やっぱりURA室が何をどこまでやってくれるのかは、現時点では見えにくい。そうすると、科研費の申請なんかは面倒でも研究者がこれまで蓄積してきたノウハウで自分で乗り切ろうと考えると思いますし。

園部
やはり具体的な結果を見せながら、研究者からの信頼を得ていく必要がある。

縄田
そうですね。本当は(僕のように)URAを利用した人も積極的にアピールしていかないといけないんでしょうけど。

園部
今回のインタビューの内容をしっかりホームページでアピールさせて頂きます(笑)
最後の質問ですが、今後もURAを利用したいですか?

縄田
すぐにではないですけれども、利用したいと思います。科研費申請だけでなく、例えば概算要求とかそういう大きいものもあるので、そういうものも相談できたら、ありがたいです。

運営交付金が削減されている中で、URA室が存在感を高めるというのは必須になると思います。URAを知らない人が多いというのが実情なので、押し売りではないけれども、どんどんURAの有用性をアピールしていって欲しい。研究者からすると本当にここまで頼んでしまっていいのかと遠慮してしまうところもあるので、「○○をします!」という形で言ってもらった方がいいですね。無理だったら無理と言ってもらってもいいですし。

園部
そうですね。URA室でもどこまで何をやるかというルールはまだできあがっていないので、仕事をしながらどこまで手が出せるかというのを探っているところです。

縄田
ひとつ頼んだら、他のことも全部URAに任せたくなってしまうし、それでURA室の人手が足らなくなっても困りますしね。

園部
今日は貴重な「声」をいただき、ありがとうございました。