医学部附属病院薬剤部 増田智先講師

2013.06.03

学術研究支援室を日頃活用してくださっている学内研究者の方々に、「URAを利用して良かったこと」「今後URAに期待すること」をお聞きする「研究者インタビュー」。

今回は、「出張・京都大学アカデミックデイ」で広報支援を行った医学部附属病院薬剤部の増田智先講師にご登場いただきました。

インタビューアー:白井URA
      写真:山本URA
   構成・執筆:白井URA・杉坂URA

URAを利用したきっかけ

白井URA(以下白井)
(学術研究支援室が企画している)「出張・京都大学アカデミックデイ」に参加されたきっかけは何ですか?

増田講師(以下増田)
私の研究が採択されている最先端次世代プロジェクトではアウトリーチ活動 を義務づけていて、活動内容を年次報告書に書かないといけない。でも、それをどこでやったらいいのか解らなくて、ちょっと困っていました。そういうときに、メールでアカデミックデイの情報を教えてもらって、「あ、これだ!」って思って応募しました。

白井
応募してみて、どうでしたか?

増田
参加してよかったと思いますね。“プロジェクトの報告書に載せるネタができた”というだけでなく、異分野の人や、一般の人たちの前で話す機会を経験したことで、自分自身、凄く刺激になりました。

URAによるサポート

白井
参加するにあたって、助かったURAのサポートはありましたか?

増田
事前に開かれた研究者向けの説明会は助かりました。それまで分野外の人に研究に関して話した経験なんてほとんどなかったので、その心構えや方法などをレクチャーしてもらえたのが、よかったです。事前説明会の後も、研究室に持ち帰ってみなで考えることができました。

白井
今回参加していただいた企画では、白眉センターの江間有沙助教との対談でした。普段、異分野の研究者と話す機会はありますか?

増田
いや、滅多にありません。敷地も離れているので顔を合わせるチャンスもないですし。

白井
異分野の研究者との対談で、困った事はありましたか?

増田
同じ研究分野の方ではないので、どういう話題を振ってよくて、何がだめなのか、その探りが最初必要だと思います。そういう意味で、事前説明会で三者面談をしてあったのが、よかった。そこである程度、臓器移植のネタや、それに関連した中世の絵画があることなど、対談の下準備ができたので。

URAによる企画について

白井
今回の企画では、来場者に研究者を身近に感じてもらいたいたく、畳のブースで対談してもらいました。会場のデザインはどうでしたか?

増田
あれは、よかった。目線が一緒というのがいい。もともと個人的に、壇上で話すのは、あまり好きではないので。

白井
お客さんとの距離も近く、質問もたくさんありましね。とまどったことはなかったですか?

増田
とくにはありませんでした。ただ、大勢の人に身近に対応する場合、少なからず、予想していない質問を投げかける方もいます。これは仕方のない事だけど、普段、一般の人と接する機会がない人は、とまどうかもしれない。事前に覚悟して望んだ方がいいですね。

白井
京都大学の学生さんに務めてもらった司会はどうでしたか?

増田
学生さんは、とてもしっかりやってくれました。工学部の建築の男の子でしたね。途中で、(二人の話が)ふっと止まったときに、助け舟を入れてくれた。

「出張・京都大学アカデミックデイ」当日の様子
「出張・京都大学アカデミックデイ」当日の様子

参加して良かったこと

白井
参加した後に、特によかったと感じた事は何でしょう。

増田
イベント直後にレジメ(「出張・京都大学アカデミックデイ」報告書)を送ってくれたのが良かったです。それを使って、すぐに(研究プロジェクトの)報告書をかけたので、とても助かりました。とくに、来場者からの反響やアンケート結果が書かれていたのはよかった。おかげさまで、「しっかり実のある、充実したイベントを行っているよ」というのを報告書に載せることができました。

増田
あと、自分のフィールドの話をする。おしなべて一般の人に話して、そういう人に受けると、やっぱり嬉しい。共感してもらえると、「わかってもらえた!」という喜びがある。

URA・研究者へのメッセージ

白井
逆に「こうして欲しかった」といった修正点やリクエストはありますか?

増田
アカデミックデイの候補日はいくつかあると嬉しいですね。「あ、来月に報告書を書かねば!」という時に、パッと出られるような。そういうのがあると研究者にとっては、すごく助かります。

白井
最後に、今回学術研究支援室の広報支援を受けていただいて、先生と同じ研究者に対して、何かメッセージをいただけませんか。

増田
いま研究費の金額によってはアウトリーチ活動が課せられていますが、それとは関係なく、一度はこういった場で話す機会をやってみるといい。全然ちがう分野の人と話したり、一般の人と話す機会があると、刺激になります。研究というのは、最終的には、社会全体に認めてもらわないといけないわけですよね。だから、研究者が「独りよがり」にならないためにも、とてもよい機会だと思います。

白井
今日は貴重な「声」をいただき、ありがとうございました。


※「出張・京都大学アカデミックデイ」は京都大学「国民との科学技術対話WG/若手WG」と協働で実施しました。