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ミャンマーにおける地震リスク工学研究の推進とその拠点・ネットワークの形成

研究スローガン

ミャンマーに地震工学研究の推進拠点を!

キーワード

地震工学、地震災害、災害調査、地震リスク、人材育成

研究背景、目的及び成果の要約

本研究プロジェクトの目的は、ミャンマーのヤンゴン工科大学(YTU)・マンダレー工科大学(MTU)とヤンゴン大学(YU)の地震工学関連研究者の連携を図り、ミャンマーをフィールドとした新たな国際共同研究の枠組みの構築と地震リスク工学研究を推進することである。期間内にグループ研究会を両国で各2回、国際シンポジウムを1回開催し、地震リスク研究のレベルアップと本協働プロジェクトの成果の発信を図った。また、博士学生や若手教員の研究支援や人材育成に力を入れるとともに、ミャンマー国内および日緬間の人的ネットワークの形成を推進した。

今後の展望

これまで、ヤンゴン大学やマンダレー工科大学、ヤンゴン工科大学から博士学生や研究者を招聘し、共同研究体制を構築してきたが、今後は、この2年間で培ってきた研究内容とその推進体制を発展・継続させるとともに、共著論文のジャーナルへの投稿や、ミャンマーにおけるシーズを考慮しながら産業界を巻き込む形での新たな研究を展開させたい。

関連写真・図

MTUでの地震工学の講義の後の集合写真
招聘したミャンマー教員・学生と東北地方太平洋沖地震津波で被災した宮古市田老を訪問
タベイジン地震における家屋の被害調査で現地住民に聞き取りを行うMTUの博士課程の学生

代表者情報

清野純史

・代表者氏名:清野純史
・所属部局名:地球環境学堂(工学研究科併任)
・自己紹介:専門は、地震工学・耐震工学・防災工学・ライフライン地震工学。地盤条件とその地震動特性に着目した地震ハザードや震度階の研究、災害による人的被害軽減のための社会技術、災害時の避難行動問題の力学的観点からの定量的化等の研究を推進している。2004年以降、学生とともにインドネシアで防災教育活動を継続している。
・関連URL:http://quake.kuciv.kyoto-u.ac.jp/