Research Support
SPIRITS

太陽地球系結合過程の研究基盤形成

研究スローガン

大型大気レーダーで地球のエネルギー・物質の流れを解明!

キーワード

太陽地球結合系、大型大気レーダー、マスタープラン、ロードマップ、重点大型研究

研究背景、目的及び成果の要約

太陽から地球へ、エネルギーは太陽光とプラズマ粒子の流れ(太陽風)として届き、太陽光は赤道で最大で、太陽風は磁力線を通じて北極と南極に集中します。本研究では、グローバルなエネルギーと物質の流れを解明するため、京都大学・国立極地研究所・名古屋大学・九州大学が共同して、赤道と極域に2つの大型大気レーダーを設置し、それらをつなぐ広域観測ネットワークを構築します。京都大学生存圏研究所は、赤道から始まる大気相互作用を「赤道ファウンテン」と名付け、インドネシアに設置する赤道MUレーダーを用いて研究するべく準備を進めています。

今後の展望

本研究は日本学術会議のマスタープラン2014と文部科学省のロードマップ2014に取り上げられました。京都大学は赤道MUレーダーの予算化を文部科学省に提案中です。この大型研究の実現に向けて今後も努力を続けます。

関連写真・図

太陽地球系結合過程の概念図
「赤道ファウンテン」の概念図
赤道MUレーダーの予想図

代表者情報

津田敏隆

・代表者氏名:津田敏隆
・所属部局名:生存圏研究所
・自己紹介:昭和52年京大院・工・修士修了後、京大に奉職し、電波・光を用いた大気環境計測技術の開発ならびに大気力学過程の研究教育に従事。赤道大気のフィールド観測を1980年代年より実施し、インドネシア等への渡航回数は約200回を数える。現在、京都大学生存圏研究所教授・所長、日本地球惑星科学連合・会長。