Research Support
SPIRITS

ブータンヒマラヤの地震災害軽減に向けたサイスモテクトニクスの研究

研究スローガン

ブータンヒマラヤのサイスモテクトニクスの理解と地震災害軽減

キーワード

ブータンヒマラヤ、地震観測網、サイスモテクトニクス、地震災害軽減

研究背景、目的及び成果の要約

ブータンヒマラヤ地域は、世界有数の地震活動帯であるインド亜大陸とユーラシア大陸の衝突帯に位置している。本研究では、ここに位置するブータン王国に微小地震観測をはじめとする観測網を構築することで同地域のサイスモテクトニクスを明らかにし、その成果を同国の地震防災・地震災害軽減に資することを目標とした。本研究の2年間で同国の観測網構築の準備は整い、残るは機器の設置調整だけとなった。可及的速やかに監視観測を開始できるように努力し、同国の地震災害軽減に資する研究活動を継続する。

今後の展望

地震活動監視のための観測網は地震災害軽減のための基礎的なインフラのひとつであり、甚大な被害をもたらした隣国ネパールの2015年4月の地震等、ヒマラヤ地域の地震活動の活発化が懸念される状況においては、ブータン王国の地震活動監視観測網を早急に稼動させることは喫緊の課題である。今後とも、我々の持つ監視観測のノウハウを提供しながら、同国の地震災害軽減に資する研究活動を継続する。

関連写真・図

ティンプーの観測点候補地から見た市街地
DGMにおけるMoU締結式後の記念撮影
DGMにおける観測機器整備風景

代表者情報

大見士朗

・代表者氏名:大見士朗
・所属部局名:防災研究所地震防災研究部門
・自己紹介:地震観測等のフィールドワークに基づく地震火山活動等のサイスモテクトニクス研究を主なテーマとする。日本国内では飛騨山脈南部を主なフィールドとしており、本研究のブータンヒマラヤとともに雄大な風景の中で観測研究に励んでいる。
・関連URL:http://www1.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/observatory/ktj/index.html