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SPIRITS

東南アジアにおける建設材料の腐食劣化調査とインフラ施設の維持管理戦略

研究スローガン

高温多湿な大気環境から社会基盤施設を守る!

キーワード

社会基盤施設、腐食、熱帯、大気汚染、飛来塩分

研究背景、目的及び成果の要約

東南アジア各国では、国内幹線道路や大都市内の道路ネットワークの開発、また港湾施設やそれに付随する橋梁などの開発が急速に進んでおり、その需要は増すばかりである。しかし、東南アジア各国は高温多湿な地域にあり、また、環境対策の無いままに工業化が進み、大気中には多くの硫黄酸化物が排出されている状況にある。鋼材の腐食劣化が進行しやすい環境下であるため、インフラ施設の急速な劣化を食い止めるための適切な戦略的維持管理手法を検討した。

今後の展望

途上国では日本の技術によって多くのインフラ施設が建設されてきており、高温多湿な東南アジア各国における環境観測や腐食データを充実させ、この地域におけるインフラ施設の建設のみならず維持管理法を確立し、インフラを輸出産業とする我が国の施策の実現を支援していきたい。

関連写真・図

土木工学分野のKUSPIRITSプロジェクトによる招聘者との集合写真(2014.3)
気象観測装置および建設材料の大気曝露架台
ワッペン試験片および大気中の腐食因子観測

代表者情報

杉浦邦征

・代表者氏名:杉浦邦征
・所属部局名:工学研究科
・自己紹介:世界を飛び交う情報・活動において国境が障壁では無くなりつつあるため、各国の都市と周辺地域の地球環境・エネルギー問題を広い視点で考え、社会基盤の整備・マネジメント、防災,国土保全などに貢献できる人材育成に、構造力学といった基礎学問をベースに、世界をつなぐ橋構造の設計・施工・維持管理に関する研究を通して、貢献します。
・関連URL:http://strmech.kuciv.kyoto-u.ac.jp/temp/1.home.htm