Research Support
SPIRITS

素粒子物理学における標準模型とプランクスケールの統合

研究スローガン

素粒子標準模型と量子重力理論を統一し、新しいパラダイムを探る

キーワード

素粒子物理学、量子重力、宇宙論、超弦理論、現象論

研究背景および目的

素粒子物理学は、物質を構成する最小要素を研究する学問分野である。現在の素粒子論研究における最重要課題の一つは、素粒子標準模型と量子重力理論を統一的に記述する究極理論の構築である。本研究課題は、素粒子現象論の立場から次世代の実験・観測に向けた理論研究を行うとともに、宇宙初期におけるインフレーションやプランクスケールでの物理(量子重力理論)との関係を解明することを目的とする。

成果の要約

本研究課題を遂行することにより、国立台湾大学、ベルン大学、ヴロツワフ大学を始めとする多数の海外研究機関と共同研究のネットワークを構築できた。特に、国立台湾大学とは、国際研究会を4度開催し、密な研究交流ができた。また、この国際会議の企画・運営を通じて、津村と吉田はプロジェクトマネージャーとしての貴重な経験を積むことができた。また、吉田は基盤C、SPIRITS(学際型)を研究代表者として獲得した。

今後の展望

今後も、本研究計画で構築された国際共同研究のネットワークの更なる拡充を目指して、基盤S、基盤A、研究拠点形成費などの外部資金の獲得を積極的に狙いたい。

関連写真・図

研究計画の全体像

代表者情報

川合光

・代表者氏名:川合光
・所属部局名:理学研究科
・自己紹介:自然界の基本法則を解明したいと思っている。特に、最近のLHCによるヒグス粒子の発見と、超対称性の非存在の発見は、標準模型とプランクスケールの物理の直接的なつながりを示唆している可能性があり、その方向で、弦理論による究極の自然描像に近づけるのではないかと考え、研究を進めている。