固体動的核偏極(DNP)-NMR法を用いた有機薄膜太陽電池材料解析

研究スローガン

DNP-NMRを用いた有機非晶薄膜の、迅速かつ精密な構造解析

キーワード

動的核偏極、固体NMR、有機デバイス材料、非晶

研究背景および目的

本プロジェクトでは、京都大学の有機デバイス研究・NMR研究を専門とする研究者と、欧州のDNP-NMR測定を専門とする研究者が協力して、これまで不明であった、有機デバイス材料非晶膜の膜内構造について、迅速かつ詳細な解析を行うことを目的としている。 また、DNP-NMR装置は非常に高感度かつ有機、無機、生体材料など広範な材料に適用可能であり、DNP-NMRシステムの導入は本学の研究力の持続的発展のために重要である。そこで、欧州のDNP-NMRに関する最新の情報を得ることにより、DNP-NMRシステムを整備するための学内における基盤を整備し、DNP-NMRの導入を図ることも目的としている。

成果の要約

若手研究員、教員の派遣を通じてDNP-NMRに関する国際的な共同研究ネットワークの形成を行うことができたことに加え、DNP-NMR装置を日本で整備するために必要な情報を得ることができた。また、DNP-NMRシステム導入のための申請を行い、来年度からDNP-NMRシステムが導入されることが決定した。

今後の展望

今後さらに国際的研究ネットワークを発展させ、DNP-NMRに関する国際的なネットワークを発展させていく。また。有機デバイスのin situ DNP-NMR測定を行い、有機デバイスに関する基礎学理の構築を目指す。

関連写真・図

CEA Grenoble・Institut Nanosciences et Cryogénieの研究者と
CEA Grenoble・Institut Nanosciences et Cryogénieの研究者と
Bruker Biospinの研究者と
Bruker Biospinの研究者と

代表者情報

梶弘典

・代表者氏名:梶弘典
・所属部局名:化学研究所
・自己紹介:固体NMRを用いた非晶材料の精密構造解析を行っています。有機非晶膜の構造は、それを用いたデバイスの特性(光物性や電気物性)を考える上で重要です。その詳細な解析を通じて、高効率な有機EL素子や有機薄膜太陽電池を実現しつつあります。
・関連URL:http://molmat.kuicr.kyoto-u.ac.jp/