90億人の食料生産を担う世界の農畜水産物の蛍光特性データベースの構築

研究スローガン

90億人時代の食料生産と環境保全を同時に解決する蛍光反応

キーワード

農産物、蛍光物質、食品検査、画像処理、データベース

研究背景および目的

世界人口が90億人に達すると予測される中、喫緊の課題となっている世界的な食料増産、安定供給という地球規模の課題解決に向けて、生産に伴う環境負荷を最小に抑えながらも、ポストハーベスト(収穫後の取扱:調製、輸送、貯蔵)における農畜水産物の品質検査技術を飛躍的に発展させ、ASEAN諸国等の熱帯地域およびアフリカの新興国の食料供給能力ならびに貯蔵能力を高めること、及び世界の食の品質を高め安全・安心な食料生産に貢献すること。

成果の要約

農畜水産物の検査において、農産物自身が有する蛍光物質を利用した画像処理装置を複数の日本企業が開発し普及のステージに至った。その技術の有用性をタイ企業が理解し交流を始めたことからも、この食品ロスの削減に関する革新技術が産業界へ浸透し、実際問題に対応可能となることが大いに期待される。さらに,ヨーロッパ、アフリカの大学との共同研究が始まり、助教ならびに大学院博士課程の学生がプロジェクトマネージャー型研究リーダーとして研究経費を獲得するなど、研究体制の基盤が確立された。

今後の展望

今後国際共同研究に関する大型予算の獲得により、各国における農産物蛍光物質データベースの構築を進め、特に熱帯地域における農畜水産物の貯蔵前検査装置の開発と普及に貢献することを目指す。

関連写真・図

ミカンの腐敗部分および油包の蛍光
ミカンの腐敗部分および油包の蛍光
光合成の活性度が異なる葉の蛍光
光合成の活性度が異なる葉の蛍光

代表者情報

近藤直

・代表者氏名:近藤直
・所属部局名:農学研究科
・自己紹介:光、画像、音を利用して、生物を対象としたセンシングを行うことが当研究室のミッションで、その研究はミクロな分子間のスケールからマクロなリモートセンシングレベルにまで及んでいます。それぞれの生産システムにおいては最小の入力で最高の収量と品質を目指します。
・関連URL:http://www.aptech.kais.kyoto-u.ac.jp/e/index.html