Research Support
SPIRITS
南米環境コレラ菌に関するゲノム多様性から衛生微生物学的なリスク要因を定義する
研究スローガン
南米自然環境中の病原細菌動態を明らかにする
キーワード
チリ、ブラジル、病原細菌、ゲノム、自然環境
研究背景および目的
世界中のコレラゲノム情報から限定された抗原型のコレラのみが流行を引き起こす原因の解明と新たな流行株出現予測に資する本菌の環境動態を明らかにすることを目的とする。環境分離株の情報は南米大陸全域において非常に限定されており、得られる成果は、病原遺伝子の拡散機構の解明、新たな流行株出現予測につながることと期待でき、保健・疫学分野への寄与が見込まれる。
成果の要約
本国際型プロジェクトに採択されたことがきっかけとなり、日本学術振興会の二国間交流事業、科学研究費補助金の海外学術調査にも代表としてはじめて採択された。これにより、本プログラムが終了後もさらに交流することが可能となった。さらにプロジェクトの2年目には、日本側が7研究機関、チリ1研究機関、ブラジル2研究機関で、総勢17名でのプロジェクトとなり、新しい研究グループが創生された。そして最終的にはチリ3研究機関と共同研究を継続することとなった。
今後の展望
現在、これらの実績のもと、さらなる大型研究グループを代表として立ち上げようとしている。この結果として、日本のこのような研究領域の研究者としては珍しい南米の研究者とのネットワークを強固にし、発展の目覚ましい南米と最先端型研究ネットワーク形成を目指したい。
関連写真・図
代表者情報
・代表者氏名:丸山史人
・所属部局名:医学研究科
・自己紹介:国際基督教大学卒、大阪大学薬学研究科修了(博士(薬学))、鳥取大学農学部、東京大学医学研究所、東京工業大学生命理工学研究科、東京医科歯科大学医歯学総合研究科を経て、現職。専門は環境遺伝生態学。
・関連URL:http://www.researchgate.net/profile/Fumito_Maruyama/info