Research Support
SPIRITS

地域薬局を活用した慢性疾患者支援制度の国際比較と日本型モデルの提示

研究スローガン

地域薬局を活用した慢性疾患患者支援制度の国際比較と日本型モデルの提示

キーワード

薬局、慢性疾患管理、糖尿病療養支援、国際比較

研究背景および目的

社会の高齢化と医療費の高騰は先進国共通の課題であり、その解決策の一つとして先進諸国では、予防や慢性疾患の疾病管理に薬局の活用が進んでいる。薬局での先進的な臨床研究と業務を行っているカナダとオーストラリアをはじめとする先進諸国の実態を調査し、日本の薬局でも実施可能な薬局業務について提言を行う。

成果の要約

今回カナダやオーストラリアで行われている薬局薬剤師による臨床業務や患者支援プログラムについて若手研究者が現地調査のアレンジを行い、薬局薬剤師へのインタビューまで実施した。また、ニュージーランド、アイルランド、日本での薬局薬剤師の意識調査も行い、その違いを調査した。今後、日本でも実施可能な薬局薬剤師による慢性疾患患者支援について、京都大学でカナダ、オーストラリア、ドイツの研究者による国際シンポジウムを実施し、政策提言を行った。

今後の展望

今回のプロジェクトでできた国際共同研究のネットワークを活用し、薬局における慢性疾患管理のクオリティ・インディケーター(QI)の作成や、日本の薬局でも実施可能な慢性疾患管理を支援するWebプログラムの開発とその効果を検証する研究を各国と協力して実施していきたい。

共同研究機関

アルバータ大学、シドニー大学、クイーンズランド工科大学、コーク大学、オークランド大学、ミシシッピ大学、ベルリン自由大学

代表者情報

中山 健夫

・代表者氏名:中山 健夫
・所属部局名:医学研究科
・自己紹介:東京医科歯科大学医学部卒、同難治疾患研究所、米国UCLAフェロー、国立がん研究センター研究所室長を経て、2000年に京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻助教授、2006年より教授(健康情報学)。社会医学専門医・指導医。
・関連URL:
http://hi.med.kyoto-u.ac.jp/