Research Support
SPIRITS

農産廃棄物を用いた木質材料の開発を目的とした国際連携強化

研究スローガン

農産廃棄物から環境に優しい木質材料を開発する

キーワード

農産廃棄物、木質材料、天然系接着剤、国際連携

研究背景および目的

木質材料は木材を主原料としているが、世界的な森林面積の減少を背景に農産廃棄物の原料利用が注目されている。また、木質材料に使用されている合成系接着剤は化石資源由来であるため、バイオマス由来の天然系接着剤への転換が望まれている。そこで、農産廃棄物を主原料とし、バイオマス由来の天然系接着剤を用いた新規木質材料の開発に関し、インドネシアや中国における大学や政府機関と連携して多面的な検討を行うことを目的とした。

成果の要約

農産廃棄物による木質ボードの開発や新たな天然系接着剤の開発を行い、これらの研究成果をそれぞれ論文として国際誌に投稿した。この他、国際フォーラムの開催サポートや、新たな国際共同研究の確立、ネットワークの基盤強化を行った。若手研究者に対しては、講演や講義を行うとともに国際シンポジウムでの発表の機会を与えるなど、積極的な育成を行った。さらに、新たな競争的外部資金の獲得にも成功した。

今後の展望

インドネシアや中国との共同研究の継続を行うとともに、現在参画中のSATREPSやJASTIにおいてもこの経験やネットワークを活かしたい。また、新たなプロジェクトに採択されたので、本研究で得られた知見を基に研究を発展させたい。

関連写真・図

ガジャ・マダ大学での若手研究者および学生への講演
安徽省政府関係者との会談

共同研究機関

ガジャ・マダ大学、南京林業大学、ジャンビ大学

代表者情報

梅村 研二

・代表者氏名:梅村 研二
・所属部局名:生存圏研究所
・自己紹介:京都大学大学院農学研究科修了(農学博士)、JSPS特別研究員、京都大学木質科学研究所(当時)助手、京都大学生存圏研究所助教を経て、現職。リグノセルロースの特徴を活かした材料開発に従事している。
・関連URL:
http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/lsm/index.html