Research Support
SPIRITS

“C1ケムバイオエコノミー”学問領域の研究基盤と体制の構築

研究スローガン

新たな炭素循環像を基にしたC1ケムバイオエコノミー

キーワード

メタンサイクル、バイオマス、炭素循環、C1炭素固定、C1微生物

研究背景および目的

本研究プロジェクトでは、バイオマス−CO2間の炭素循環とメタン−CO2間のメタンサイクルが共役する新たな炭素循環像を基にして、経済成長と地球環境対策の両立を図る概念”C1ケムバイオエコノミー”を提唱し、学際融合的アプローチによりC1ケムバイオエコノミー学問領域の研究基盤と体制の構築を目的とした。C1微生物の基礎研究や技術開発を進めるとともに、炭素資源の循環的利用を多角的な研究分野から評価した。

成果の要約

本研究プロジェクトに参画する京都大学のメンバーとの分野横断的な研究活動、および専門性の異なる国内外の研究者を招聘し開催したシンポジウムでの議論を通して、新学問領域としてのC1ケムバイオエコノミー研究を多角的な専門分野から強力に推し進める研究拠点を確立し、分野融合型の共同研究に発展させるための基盤を構築した。さらに、国外の研究者と分野を超えた学際融合・国際連携研究へと発展させることができた。

今後の展望

“C1ケムバイオエコノミー”学問領域の研究基盤をさらに固め、カーボンニュートラルや脱炭素社会の実現に向けた科学技術戦略や政策討議の場における基盤概念として普及させたい。

関連写真・図

新たな炭素循環像を基にしたC1ケムバイオエコノミーの概念図

代表者情報

由里本 博也

代表者氏名: 由里本 博也
所属部局名: 農学研究科
自己紹介: 2001年京都大学博士(農学)。1996年京都大学農学部助手、2006年助教授を経て2007年より現職。専門は応用微生物学。C1微生物の代謝生理・遺伝子発現制御の分子基盤を解明し、有用タンパク質生産や環境技術開発などの応用研究を行っている。

関連URL: http://www.seigyo.kais.kyoto-u.ac.jp