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トウガラシ・ピーマン類の種なし化原因遺伝子の同定に向けた国際共同研究

研究スローガン

トウガラシ・ピーマン類の種なし化遺伝子を明らかにする。

キーワード

トウガラシ・ピーマン、種なし果実、加工用野菜

研究背景および目的

種子の少ない果実類の育成は食べやすさだけでなく、近年世界的に需要が高まる加工カット野菜生産における産業廃棄物減少、生産効率向上にも繋がる重要な研究課題である。
研究代表者は、種の少ない果実をつけるピーマン株を偶然発見していた。本プロジェクトでは、本ピーマン株を材料として遺伝解析を行い、トウガラシ・ピーマン類において少種子化をもたらす遺伝子の同定を目指した。

成果の要約

世界のナス科野菜の育種研究をリードするソウル大学との共同研究により、トウガラシ類の種子数を減少させる遺伝子座の存在を明らかにした。また、韓国での学生の短期研修や京都大でのミニシンポジウム開催を通して、国際的な研究交流を行った。本プロジェクトにより、ソウル大との研究ネットワークが形成され、種なし性も含めた様々な農業形質の解析を共同で進めていく基盤作りに成功した。

今後の展望

本プロジェクトで形成したソウル大との研究交流を継続し、種なし化の原因遺伝子を同定し、共著論文発表を目指す。さらに海外連携研究や二国間交流など外部資金を得て、他の海外研究機関にも共同研究の拡充を目指す。

関連写真・図

本プロジェクトに用いた種なしピーマン系統
京都大学でのミニシンポジウム

代表者情報

田中 義行

代表者氏名: 田中 義行
所属部局名: 農学研究科
自己紹介: 京都大学農学部卒業。京都産業大学でポスドク、岡山大学で助教・准教授を経て2019年より現職。トウガラシの辛味成分カプサイシン類の生合成経路の進化や成分育種に関する研究を進めている。

関連URL: http://www.hort.kais.kyoto-u.ac.jp/