Research Support
SPIRITS

岩⽯⻲裂を対象にした新たな物理モデル構築に向けた国際共同研究拠点

研究スローガン

目に視えない地下を岩石物理というスコープで解剖する

キーワード

岩石物理学、地熱、火山、地震、可視化技術

研究背景および目的

地熱資源をはじめとする地球資源開発には、事前に地下の状態を把握し、開発中も誘発地震等のリスクを抑えるために地下を精度よくモニタリングすることが不可欠である。しかし実際の地下は視ることが出来ないため、地上観測を用いて間接的に推定するしかない。本プロジェクトでは、観測物性値から地球資源開発に資する岩石物性研究の国際共同チームを創出する。

成果の要約

日本側メンバーと米国側メンバーの知見・経験・人脈を撚り合わせた連携基盤を作ることができた。本プロジェクトで形成したグループ内勉強会も想定以上の成功を収め、当初メンバーの約5倍にまでメンバーを増やし、申請者主導で多くの共同研究チームに発展した。これらの成果共同研究の多くはまだ進行中であるが、今後多くの国際共著論文としての出版が期待される。また本チームを大型科研費プロジェクトに発展させるべく、新進気鋭の若手研究者間で活発な議論を続けている。

今後の展望

本プロジェクトで集まった新進気鋭の若手研究者の間で、岩石亀裂に限らない複雑系の地下物性解明を目指して活発な議論を重ねている。メンバーのそれぞれの専門性を生かした研究構想を申請者主導で考案し、新たな共同研究チームの創成や大型研究費への申請、また国際学会でのセッション提案を予定している。

関連写真・図

デジタル化した岩石内部の流体流動挙動

代表者情報

澤山 和貴

代表者氏名: 澤山 和貴
所属部局名: 理学研究科
自己紹介: 2021九州大学大学院工学府地球資源システム工学専攻博士後期課程修了、同年、京都大学・理・助教。専門は岩石物理学で、実験を軸に画像解析・数値シミュレーション・機械学習も併用して地熱・火山・地震等の活動が活発な地下構造の可視化を目指した研究を進めている。

関連URL: http://www.vgs.kyoto-u.ac.jp/idi/sawayama/