京都大学アカデミックデイ2015

ニュートリノで解く宇宙の謎

研究者からの一言:ニュートリノを通して宇宙の謎を覗き見たい

なぜ現在の宇宙に反物質がほとんど存在せず、物質だけが残っているのでしょう? これは現在の物理学における最大の謎の1つです。 そして、”お化け粒子”ニュートリノの性質を調べることがこの謎を解く鍵になるだろうと考えられているのです。

出展代表者

理学研究科 物理学専攻
 潘 晟 修士課程2年

参加者

理学研究科
 潘 晟 修士課程2年
 栁田 沙緒里 修士課程2年
 田中 駿祐 修士課程1年
 芦田 洋輔 修士課程1年
 平本 綾美 修士課程1年

関連URL

http://www-he.scphys.kyoto-u.ac.jp/

来場者より

宇宙の根源がわかるで賞
わかりやすかったで賞
ニュートリノの研究楽しみです賞
世界の基礎で賞
これからも研究頑張ってほしいで賞
鳥野賞
ワクワクしたでしょう賞
話をよく聞いてくれたで賞
未来賞
宇宙の神秘を解明するのは君達で賞
ニュートリノで解く宇宙の謎「トリノで」賞
ロマンにあふれているで賞
ニュートリノより遠くを見られるで賞

アカデミックデイを経ての感想

来場された皆様がニュートリノや素粒子物理学に対して抱いている印象として一番多かったものが「なんだか難しそう」「よくわからない世界」というものでした。
しかしそんな難しくてとっつきにくそうな話にもかかわらず、多くの方が私達の説明を熱心に聞いてくださり、最後には「ちょっとはわかった気がします」「少し興味がわきました」というお言葉まで頂くこともできました。
本イベントのちょうど2日後に「ニュートリノ振動」が本年度のノーベル物理学賞を受賞しました。私達のお話を聞いてくださった方が「あの時聞いた話だ」と少しでも思ってくだされば、本当に嬉しく思います。

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

力学

ランダウ&リフシッツ 著

有名なシリーズの第1弾。大学1年生のときは大学物理が難しすぎてもう無理だと挫折感を味わったが、気を取り直して2年生後半から1年ぐらいかけて頑張って読んだ本.。難しかったがその分、 物理学の面白さを垣間見れた。ランダウ&リフシッツのシリーズは他も多数ある(もちろんもっと難しい)。

取り扱い: 京都大学図書館/ 京都府立図書館

部分と全体

W.Heisenberg 著

哲学を勉強しているひとから勧められた一冊。ハイゼンベルクの自伝となっていて、偉大な物理学者たちの対話を垣間見ることができます。彼らがどんな景色を見て、なにを考えたのか、読むたびにあたらしい発見のある本です。読み応えはかなりありますが、章ごとでも十分に読めると思います。

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今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

罪と罰

ドストエフスキー 著

文学部に文学(特にロシア文学)が大好きな友達がいて、彼が高校時代から絶賛おすすめしてきた本。最近、読み始めた。どぎつい印象とは違って意外と読みやすくてしかも面白い。

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若者にお勧めしたい本

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

安宅和人 著

この本で言っていることはどんな分野・仕事でも使える(使うべき)ことだと思う。研究者志望でもバリバリの商社マン志望でも読むと良いと思う。著者は有名なマッキンゼー出身。

取り扱い: 京都大学図書館/ 京都府立図書館

自分の研究に関連して紹介したい本

強い力と弱い力

大栗博司 著

素粒子物理学のここ100年ぐらいの歴史をわかりやすくまとめた良書。著者は有名な理論物理学者で、簡単に説明しているが間違ったことはもちろん言わない。この業界のロマンを感じれると思う。

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人物で語る物理学(上)(下)

米沢富美子 著

アリストテレスの時代からの物理学の歴史を、その発展に貢献してきた人物にスポットを当てて紹介している。自分の勉強している分野がかくも多くの人びとのドラマの上に成り立っていることを思うと感動を禁じ得ない。

取り扱い: 京都大学図書館

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