京都大学アカデミックデイ2017

土石流が発生した時に危険な場所は?

研究者からの一言:砂防(SABO)って知っていますか?

土石流が発生して危険なのは山際だけではありません。
建物が流れの方向を変えたり、道路上を水や土砂が流れることで到達範囲が変わることがあります。
さらに、水や土砂だけでなく流木が流れて被害を拡大させることもあります。
災害の検証や実験、解析から土石流による具体的な危険箇所や効果的な対策までを検討します。

出展代表者

大学院農学研究科
 中谷 加奈 助教

参加者

大学院農学研究科
 中谷 加奈 助教
 楠田 夏子 修士課程2年
防災研究所
 長谷川 祐治 特任助教

来場者より

人命救助たのむで賞
これからも…賞
これからも研究を頑張って欲しいで賞
ガチで賞
実験がわかりやすかったで賞
土石流の発生する原理と対策の現状が分かりやすかったで賞
これからも研究をがんばってほしい賞
実験プレゼン大賞
実験が目の前で見れて面白いかったで賞
実験賞
気を付けたい賞
実験おもしろかったで賞
百聞は一見にしかずで賞
分かりやすかったで賞
もっともっと災害が少なくなるで賞
デモすごいで賞

アカデミックデイを経ての感想

最近は土砂災害が頻発することもあり、多くの方に来場頂き質問やコメントを頂きました。

「砂防の研究を農学で行っていることを初めて知った」という方も多く、広く発信することの重要性を感じました。海外から来られた方にも、実験や映像を使って、土石流の挙動や砂防堰堤の機能、日本での砂防研究などを紹介することができました。

防災は暮らしに結びつく分野なので、今後も研究を進めるだけでなく、アカデミックデイのような機会を活用して、成果を社会にフィードバックしていければと思います。

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

若者にお勧めしたい本

わかりやすい砂防技術

水山高久 / 全国治水砂防協会

砂防分野における現状と課題をわかりやすく考察した本です。 土砂災害や砂防の研究者や実務者を対象にした本ですが、普段当たり前のように報道されている砂防ダムの効果や機能、森林による土砂災害防止効果などの実態を砂防に携わってきた研究者の視点から記しています。 土砂災害や防災を深く考えるための一冊として若い方に読んで頂ければと思います。

自分の研究に関連して紹介したい本

土砂災害と防災教育 : 命を守る判断・行動・備え

檜垣大助 他 編 / 朝倉書店

土砂災害や防災教育について、図や写真を多く用いて専門家が多様な視点から紹介しています。 実験による現象の理解やシミュレーションを用いた影響範囲の把握、効果的な地域防災活動のための日ごろからの備えや取り組み(地域住民が作成するハザードマップ)など幅広い内容が記載されており、防災を考えるきっかけになる一冊かと思います。

取り扱い: 京都大学図書館

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