京都大学アカデミックデイ2017

共生進化の実験(10:30-12:00)

研究者からの一言:「「共に生きる」ということを、研究しています」

異なる生物同士を貧栄養条件で共培養すると、ある種の「対話」が生じ、あたらしい共存関係を構築する場合がある。
共生関係が生じる過程を、異民族同士の文化接触変容や言語接触変容などをまじえて紹介する。

出展代表者

大学院農学研究科
 等々力 政彦 博士研究員

参加者

大学院農学研究科
 等々力 政彦 博士研究員

来場者より

目から鱗賞
共に生きる勇気をくれたで賞
共生進化の実験賞
本を出してほしいで賞

アカデミックデイを経ての感想

時間が足りないくらいお客さんに来ていただき、驚いた。励みになります。
他の研究者の発表を聞きたかったが、時間が足りなかった。しかし、お客さんを惹きつける長さや、発表者の疲労を考えると、このくらいの長さがちょうど良いのではないか?年に2回くらいやってもよいかもしれない。
スタッフさんたちは、とても適切な仕事をされていたことが印象に残っています。この場を借りて御礼申し上げます。

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

若者にお勧めしたい本

ご冗談でしょう、ファインマンさん 上・下

リチャード・P・ファインマン / 岩波書店

一般には、物理学者ファインマン先生の愉快ないたずらのお話と紹介されうる本。 しかし、研究とパーソナリティーはどのように繋がることができるのか、研究生活の中で自身の自由をどのように実現するのかについて、深く考えさせられ、自信を与えてくれる本である。 京都も登場する。

取り扱い: 京都大学図書館

自分の研究に関連して紹介したい本

文明の誕生

コリン・レンフルー / 岩波書店

考古学資料から、ある地域に特徴的な文化がおこったと考えられる場合、それが外部からの影響なのか、独立に発明されたのかが問われることが多い。 しかし、ある独創的なアイデアが、外部から到達しなかったと言い切ることが難しい以上、そのような考察上の対立はあまり意味がない。 それよりもそのアイデアがその社会においてどのように受容されたかを考えるべきである、ということについて具体例を示している本。

取り扱い: 京都大学図書館

言語の興亡

ロバート・M・W・ディクソン / 岩波書店

地球上の言語は、古生物が断続平衡的に進化するように、言語変化の少ない長い平衡期と急速に分裂、変化する短い中断期が繰り返されたとする新しい説の紹介。 オーストラリア先住民の言語研究から導き出された具体的な例などから、異文化接触によって言語が変容してゆく過程を考察する。 生物進化との対比が興味深く、また少数者が生き延びるためのヒントも与えてくれる。

取り扱い: 京都大学図書館

「進化論」を書き換える

池田清彦 / 新潮社

構造主義の立場から、進化を再考察している。遺伝子還元主義的な研究が多い中、形質変化がはたして遺伝子の突然変異だけで語られうるのかについて、具体的な例とともに問題点を示し、今後の新しい実験に示唆を与えてくれる本。

  • Facebook
  • Twitter