京都大学アカデミックデイ2018

医療を創る統計学-臨床統計学

研究者からの一言:医薬品開発に統計学が役立っているってしってますか?

医薬品や治療法の開発では、その最終段階で患者さんが参加する実験である「臨床試験」が行われます。臨床試験の実施には厳密な科学性、倫理性が求められ、統計学の考え方が不可欠となっています。この研究領域が臨床統計学であり、臨床統計学の実務・研究・教育を紹介します。みなさんも臨床統計家を目指してみませんか。

出展代表者

大学院医学研究科
 佐藤 俊哉 教授

参加者

大学院医学研究科
 佐藤 俊哉 教授
大学院医学研究科
 田中 司朗 特定教授
 土居 正明 准教授
 大前 勝弘 特定助教
 今井 匠 特定研究員
 Guan Jia 特定研究員

関連URL

http://www.cbc.med.kyoto-u.ac.jp/

来場者より

知名度不足が悲しい賞
リスがきになるで賞
親切だったで賞

アカデミックデイを経ての感想

幅広い年代の方たちとお話しでき、また「臨床統計家」という耳慣れない職種にも興味をもっていただくことができ、たいへんいい機会となりました。

「臨床統計家」を目指す学生さんが増えてもらえると、とてもうれしいです。

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

銀河帝国興亡史1

アイザック・アシモフ

アシモフの「ファウンデーションシリーズ」の1冊です。個人の反応は予測できないが、集団としての反応は一定の確率で予測できるとする「心理歴史学(Psychohistory)」-銀河大百科事典には「難解な統計科学」と記載されています-が物語の中心となっています。中学1年のときにこのシリーズを読み、統計学にあこがれてとうとう「宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ(岩波科学ライブラリー)」というシリーズを書くまでになってしまいました。

自分の研究に関連して紹介したい本

代替医療解剖

サイモン・シン(青木薫 訳)

サブタイトルに”Trick or Treatment?”とあるように、「根拠のない医療」について科学的アプローチに基づく考察や容赦のない批判をまとめあげた名著です。ホメオパシー、カイロプラティック、ハーブ療法などの世界各地で取り上げられる代替医療について徹底的な議論を与えています。歪んだ情報化社会の中での医療選択について再考させられ、「根拠に基づいた医療」がいかに大切を考えさせてくれる本です。

取り扱い: 京都大学図書館

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