京都大学アカデミックデイ2019

黄土高原で考える乾燥地の自然とくらし

研究者からの一言:「持続可能」な社会って、どんな景色?

中国内陸の乾燥地・黄土高原では,砂漠化が深刻です。これに対して,植林緑化が進められましたが,環境保全が農村の生産構造や社会構造を変化させたことで,新たな課題も生じています。私たちは,黄土高原の農村を舞台に,生態系,住民生活,食といった各方面から,自然と人間が共に許容可能な社会のあり方を考えています。

出展代表者

大学院地球環境学堂
 原 裕太 日本学術振興会特別研究員(PD)
(現:東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 特任助教)

参加者

大学院地球環境学堂
 原 裕太 日本学術振興会特別研究員(PD)
(現:東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 特任助教)

関連URL

http://lrp.ges.kyoto-u.ac.jp/

来場者より

研究のウラ話をたくさんしてくれたで賞
一緒に研究してみたいで賞
世界は広いで賞
ワクワク賞
地球環境問題解決に役立つで賞
いろいろなことにちょうせんしたで賞
これからも環境を守って賞
砂漠が緑に戻るのを見たいで賞

アカデミックデイを経ての感想

小さなお子様やご家族の方,高校生,大学生,様々なご経験をお持ちのご年配の方,専門の異なる方等,普段あまりお会いできない方々とお話ができ,とても貴重な機会になりました。興味を示して下さった皆さま,お立ち寄り下さった皆さま,ありがとうございました。
他の出展者の方のお話も大変興味深く刺激的で,趣向を凝らした展示が多く,一日があっという間でした。今回得た経験を,今後の研究活動や発表,情報発信に活かしていければと思います。

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

自分の研究に関連して紹介したい本

中国の水土流失 史的展開と現代中国における転換点

松永光平 / 勁草書房

中国史を,自然環境の変化や環境政策の変遷から読み解くと,新たな事実が浮かび上がってくる。本書はまず,黄土高原における砂漠化の原因が,人間活動なのか気候変動なのか,を地形に注目して議論を進める。さらに,現代の風景をつくりあげた砂漠化と,その対処の歴史を,中国国内の研究成果も踏まえて網羅的に紹介する。黄土高原の環境史,地形学を専門とする著者の研究成果をまとめた一冊。

取り扱い: 京都大学図書館

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