京都大学アカデミックデイズ2021

疾患モデルの意義と病態解明にむけて

研究者からの一言:難病の治療開発を進めるには何が必要だと思いますか?

パーキンソン病は難病の一つで、対症療法は存在しますが進行抑制をする術はまだありません。こうした難病の治療開発には、どうしてその疾患を発症するのか解明が必要であり、発症前から発症に至る過程を明らかにすることが極めて重要と考えます。今回は、我々が開発した、パーキンソン病患者さんと共通の前駆症状を再現する前駆期モデルマウスの紹介をもとに、こうした動物モデルの役割や重要性についてお話ししたいと思います。

開催日時

2021年9月17日(金)19:00~20:00
※ 対話参加者は19:00〜20:45までです。

対話研究者

医学部附属病院・特定助教
石本 智之

対話したいこと

脳や神経の難病では、発症して診断されてもその疾患の進行を食い止める治療が現時点で存在しないものがあります。医療関係者たちも、どのように症状を緩和し一助となれるか日々奮闘するのですが、こうした治療に加え、やはり根本治療の開発は重要であり、そのためには疾患の発症メカニズムを明らかにすることがどうしても必要です。このような研究について興味・関心を持っていただけるような対話にしたいと思います。

対話参加者

募集は締め切りました。(8月23日(月)24:00〆切)

リスナー

募集は締め切りました。(9月16日(木)24:00〆切)

関連URL

https://neurology.kuhp.kyoto-u.ac.jp/

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

ゲノム編集の衝撃

NHK「ゲノム編集」取材班/NHK出版

医学分野においても遺伝子治療が現実となってきております。ゲノム編集の進展について興味深い具体例をあげて紹介していますので、比較的読みやすいです。

自分の研究に関連して紹介したい本

脳の中の幽霊

V・S・ラマチャンドラン/角川文庫

中枢神経の障害によって生じる奇妙で興味深い症状の実例を挙げつつ、脳の不思議について紹介・解説されている一冊です。著者自身が神経科学者でもありますが、どちらかと言えば心理学的な切り口かつ平易な表現で書かれており、医学的な専門知識が無くとも楽しく読むことができると思います。

ご質問への回答

イベント時にご要望の多かった、「自分の質問への答えが聞きたかった!」との声にお応えし、石本先生だけでなく、当日一緒にご登壇くださった田口先生、そしてご質問への回答にご協力いただいた生野先生、計3名から回答をいただきました。
いただいたご質問は少し表現を変えている場合がございます、ご了承ください。

ご質問への回答はこちら。

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