Research Support
SPIRITS
火山観測用自走式センサー「ほむら」の開発
研究スローガン
世界初の火山観測UGVロボットの開発・実用化を目指す
キーワード
火山観測、ロボット、UGV、遠隔制御
研究背景、目的及び成果の要約
火山の噴火を予測し防災に役立てるためには、噴火時の火山近傍の観測が不可欠である。本研究では、活動的火山における臨機応変な機動的観測を行うためのロボット、火山観測用自走式センサー「ほむら」の開発・実用化を目指す。SPIRITSにおいては、これまで開発してきたほむらの改良を行い実際の火山における観測運用のテストを行った。ほむらは、霧島硫黄山で、50日にわたり映像観測を行うことができ、耐久性など実用になる能力を備えていることが実証された。
今後の展望
今後においては、ほむらに搭載可能な火山観測のためのガスセンサー(SO2, H2S)などを開発し、観測の装備を充実させること、および、複数台のほむらを作成し、テストおよび実際の火山観測と、開発・改良を平行して行い、ほむらの有用性を高めていく計画である。
関連写真・図
代表者情報
・代表者氏名:金子克哉
・所属部局名:大学院人間・環境学研究科
・自己紹介:新潟県出身。2001年度より現職。主な研究テーマは、地殻内におけるマグマ活動の物理および化学的過程。実際の火山噴出物の観察分析および理論的考察を手法として、研究に取り組んでいます。火山観測ロボットの開発は、ポケゼミで試みたことをきっかけに始まり、現在有志の学生さんとともに進めています。
・関連URL:http://www.gaia.h.kyoto-u.ac.jp/~homura/