心理・社会的機能の形成に関わる文化・遺伝子間相互作用
研究スローガン
心理学、生命科学の観点から、-涙は、悲しみを減らし、感動を増す-、紛争の予防・解決に貢献する研究
キーワード
認知心理学、社会、遺伝学、脳、紛争
研究背景、目的及び成果の要約
心の階層が織りなす複合的システムを明らかにし、個体形成にかかわる包括的な視点から、個人・集団間葛藤の予防・解決に寄与することを"大きな目標"としています。そのために心理学実験・調査法を軸として、脳画像化・賦活法(fMRI・tDCS)、計算機を用いた大容量データの解析等により、(1)注意集中(瞑想等)や自他認識、それにともなう自動・統制的プロセスについて、(2)遺伝子多型・修飾による個人差、および(3)社会・自然環境(文化・風土等)との関わりをリンクさせつつ研究しています。 こうした活動を通じて、広い視野をそなえた次世代を育成することも大切な課題です。
今後の展望
本プロジェクトにより一部明らかとなりつある心理社会的機能(共感性、衝動性)にかかわる知見を基盤とし、人間の本性をよりいっそう深く理解し、新しい研究領域を築きつつ、現代社会の諸問題(紛争・葛藤、虐待等)の予防・解決へ貢献することを目指します。
関連写真・図
代表者情報
・代表者氏名:野村理朗
・所属部局名:大学院教育学研究科
・こころの階層が織りなす複合的システム、人間の本性や理性を記述することを大きな目標としています。そのために心理学実験や調査法を軸として、脳画像化法(fMRI、NIRS)によりデータを解析し、たとえば自他認識や共感、それらにともなう自動・統制的プロセスについて、遺伝子多型・修飾による個人差、および社会・自然環境との関わりをリンクさせつつ研究しています。
・関連URL:
http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/cogpsy/member/nomura.html
http://www.researchgate.net/profile/Michio_Nomura