Research Support
SPIRITS

地磁気観測データの国際的流通の促進と超高層現象の解明に関する日印協同プロジェクト

研究スローガン

日印協同で取り組む宇宙天気研究

キーワード

宇宙天気、地球磁場変動、磁気嵐、サブストーム、地磁気指数

研究背景、目的及び成果の要約

本学理学研究科・地磁気世界資料解析センターと、インド地磁気研究所は、国際的に認知されたデータセンターとして、これまでに地球の磁場観測データの保管・流通・解析を長年に亘って行ってきました。近年になって、インド国内の11か所の地磁気観測所では、施設や観測装置の現代化が行われ、これまでよりもずっと高品質で高時間分解能のデータがリアルタイムで取得されるようになりました。そこで、両データセンターが協力して、このインド国内の地磁気観測データを本学へリアルタイムで転送し、宇宙天気予報研究に役立てるのと同時に、国際的な研究コミュニティおよび一般社会に提供することを一つの目標とした新たな国際協同研究プロジェクトを実施しました。

今後の展望

今回のプロジェクトにおいて、地磁気世界資料解析センターとインド地磁気研究所は、協同研究協定書を締結しました。今後もこの協定書に基づいてインドとの国際協同を推進すると同時に、これを足掛かりにアジア域の他の国々の研究者とも宇宙天気研究を行っていこうと考えています。

関連写真・図

地磁気世界資料解析センターとインド地磁気研究所との間で共同研究協定書を締結しました。
インド地磁気研究所を訪問した際に講演を行いました。
インド国内のジャイプール地磁気観測所から京都大学へリアルタイムで転送されてきた地磁気データのプロット。2015年3月17日に起こった大磁気嵐の様子が記録されています。

代表者情報

能勢正仁

・代表者氏名:能勢正仁
・所属部局名:理学研究科・地磁気世界資料解析センター
・自己紹介:京都大学理学研究科で博士(理学)取得後、米国ジョンズホプキンス大学でポストドクトラルフェローとして3年間研究を行う。帰国後、現職に就く。主な研究テーマは、地磁気変動・脈動、内部磁気圏の高エネルギー粒子ダイナミクス、サブストーム、地磁気指数特性など。
・関連URL:
http://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/~nose
http://s-cubed.info/
http://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/