ヒト生命科学のための生命情報解析基盤の構築
研究スローガン
ヒトの病気のメカニズムをヒトの研究で解明する
キーワード
ヒト疾患、遺伝的背景、オミックス解析、環境と遺伝、先制医療
研究背景、目的及び成果の要約
本学とMcGill大学及びパスツール研究所の間で、ゲノム医学領域の国際共同研究体制を確立し、多人種間の比較統合オミックス解析を実施することにより、疾患の超早期診断や予後予測を可能とする新たなバイオマーカーを探索して「先制医療」のモデルケースを構築した。また、H26年、H27年3月には、我が国のゲノム情報学、統計遺伝学の若手研究者の育成を目的として、次世代シークエンス解析のトレーニングコースとゲノム医学に関する国際シンポジウムを開催した。
今後の展望
外国の優れた研究・教育機関と連携して博士課程学生を教育するジョイントディグリー制度を確立し、外国との共同研究に主導的立場で参加できる国際性に富む人材の育成を目指す。特に今後の急速な発展が予想される生命ビッグデータの解析をリードできるゲノム情報科学者の育成に注力する。
関連写真・図
代表者情報
・代表者氏名:松田文彦
・所属部局名:ゲノム医学センター
・自己紹介:京都大学大学院医学研究科博士課程修了後、京都大学遺伝子実験施設、京都大学医学部医化学教室、フランス国立ジェノタイピングセンター、フランス国立医学研究機構(INSERM)研究ユニット等で、一貫してゲノム・オミックス解析を利用したヒト疾患研究に従事。現在、京都大学医学研究科ゲノム医学センター、センター長・教授として、従来の疫学的手法を凌駕するゲノムコホート研究、最先端技術を駆使した統合オミックス解析、ヒト生命情報統合研究にむけた次世代の情報基盤の構築、ゲノム情報科学・統計遺伝学の若き人材の育成に尽力している。
・関連URL:
京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター http://www.genome.med.kyoto-u.ac.jp/homepage
次世代シークエンサーを用いた新しいゲノム医学シンポジウム http://www.genome.med.kyoto-u.ac.jp/NgsCourse/