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生体リズムにおけるRNA修飾ワールド:エピトランスクリプトームの生理的意義の解明
研究スローガン
生物リズムにおけるRNA修飾ワールド:エピトランスクリプトームの生理的意義の解明
キーワード
RNA修飾、生体リズム、時計遺伝子、メチル化反応
研究背景、目的及び成果の要約
今までの生物学の考えでは、メッセンジャーRNA(mRNA)はDNAの遺伝情報を忠実に運ぶ運び屋に過ぎないと考えられてきた。ところが最近、我々は、生体リズムの周期が、mRNAの化学修飾により変動することが明らかにした。この発見は、生体リズムの観点からだけでなく、RNAに関する見方を根本的に変えたものとして意味がある。本研究プロジェクトでは、その生物における普遍性の検証を、国際チームを形成して行なう。
今後の展望
RNA修飾の関与が証明されている唯一の生理機能で生体リズム周期形成におけるRNA修飾のメカニズムを解明し、このRNA修飾が哺乳類を超え生物に普遍的な現象であるかの検証とともに、ヒト疾患における役割を解明する。
関連写真・図
代表者情報
・代表者氏名: 岡村均
・所属部局名: 京都大学大学院薬学研究科システムバイオロジー分野
・自己紹介:経歴:京都府立医科大学医学部卒業、1995年神戸大学医学部教授、2007年より現職。2007年紫綬褒章。研究テーマは、生体リズムの分子機構の解明。生体リズムと生活習慣病の関わりを分子レベルで明らかにしたい。
・関連URL:http://www.pharm.kyoto-u.ac.jp/system-biology/