Research Support
SPIRITS

ASEAN高速道路建設のための安価な盛土材料の開発

研究スローガン

ASEAN高速道路網の確立のため安価な土の改良技術を開発する

キーワード

地盤改良、道路、盛土、バイオ、酵素

研究背景、目的及び成果の要約

道路や鉄道の基礎として用いられる「盛土」は土を締め固めて建設されます。盛土に使う土の性質が悪い場合、十分な強度を持つように土を改良する必要があります。これまでに種々の優れた改良方法が開発されてきましたが、コストが高いため特に開発途上国では安価でかつ有効な新たな手法が求められています。そこで、京都大学ではミャンマーの大学と連携して酵素の排出する化学物質を利用した安価な改良手法の開発のため、実験的な研究に取り組んでいます。

今後の展望

実用に向けては、酵素によって改良された土がどれぐらいの期間、改良効果を保てるかがインフラとしては重要です。建設が想定される現場の土と水を用いて、実際に近い条件で改良土を作成し、改良効果とその持続性を研究していきます。

関連写真・図

酵素を用いた改良土による道路盛土の概念図
道路盛土建設の様子

代表者情報

三村衛

・代表者氏名:三村衛
・所属部局名:工学研究科
・自己紹介:京都大学工学部、同大学院修士課程修了後、京都大学防災研究所、大学院工学研究科において、地盤工学、防災工学の研究に携わってきた。数値解析による軟弱地盤の応力~変形挙動解析、都市地盤情報学、土で造られた文化財の修復と保全技術開発といった課題を専門としている。