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エチオピア・アファール地域のプレート拡大域における地球電磁気学的国際共同研究

研究スローガン

エチオピア・アファール凹地での地球電磁気学的探査で海洋底拡大の様相を探る

キーワード

アファール凹地、プレート発散境界、海洋底拡大、地球電磁気学的探査、地磁気異常

研究背景、目的及び成果の要約

エチオピア・アファール地域はプレート発散境界にあり、海洋底拡大現象が陸上で直に観察できる地域である。その地域での地球電磁気学的な探査により海洋底拡大軸域の磁気異常構造とその形成過程を解明するためのエチオピアと日本との共同研究プロジェクトを立ち上げることがこのプログラムの目的である。アジスアベバ大学・Kidane教授との研究集会等による検討とアファール凹地での予察的調査により、将来的な無人小型飛行による空中磁気探査を含むプロジェクトの計画を構築することができた。

今後の展望

アファール地域で地上磁気探査に加えて、無人小型飛行機を用いた空中磁気探査を行い、海洋底拡大軸域の磁気異常構造を探る。異なるプレート境界にある日本−エチオピア間での野外地学教育プログラムを構築し、国際交流や若手研究者育成に貢献する。

関連写真・図

エチオピア・アファール凹地の正断層系による傾動地塊
海洋底拡大軸部付近の若い溶岩流

代表者情報

石川尚人

・代表者氏名:石川尚人
・所属部局名:人間・環境学研究科
・自己紹介:岩石や堆積物が記録している情報を主に古地磁気学・岩石磁気学的手法により解析し、地塊の運動や変形、超大陸の形成史、古環境の変動といった地球表層部での諸現象とその変遷を研究しています。
・関連URL:http://www.gaia.h.kyoto-u.ac.jp/~ishikawa/