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SPIRITS

光電変換次世代材料の精密設計

研究スローガン

光を電気に変えるために「もっと光を!」集めてみよう

キーワード

太陽電池、集光、透明導電酸化物、量子ドット、有機―無機ハイブリッド

研究背景、目的及び成果の要約

太陽電池の変換効率を高める方法に、太陽光を集めて光の強度を強くする方法と、太陽光スペクトルの波長に合った半導体を利用する方法がある。光を集めると光電流密度が増して光起電力が増し、変換効率が向上する。本研究では、集光可能な表面微細加工を施した透明導電酸化物スズドープ酸化インジウムガラス透明電極と、ある特定の波長を選択的に吸収するAg-In-Zn-S系量子ドットおよび導電性ポリマーを用いて多重積層した有機―無機ハイブリッド太陽電池を組み立て、その変換効率を向上させることがわかった。

今後の展望

微細加工ITO周期構造のパターンおよびサイズを変えた場合に、有機―無機ハイブリッド太陽電池の光電変換特性に及ぼす影響と、Ag-In-Zn-S系量子ドットに関しては、系統的な作り分けをさらに展開し、上記ITOとのマッチングを検討する。

関連写真・図

ガラス-ITO/ZnO/導電性ポリマーポリ(3-ヘキシルチオフェン) (P3HT)/Agハイブリッド太陽電池の写真

代表者情報

佐川尚

・代表者氏名:佐川尚
・所属部局名:エネルギー科学研究科
・自己紹介:大学院エネルギー科学研究科教授。1965年熊本生。博士(工学)(熊本大学1995年)。1990年4月より熊本大学助手、2000年4月より京都大学エネルギー理工学研究所助手、2006年11月より同助教授(2007年4月より准教授)を経て、2012年12月より現職。
・現在の主な研究テーマ:光エネルギー利用に関わる有機および/あるいは無機材料の設計と機能評価
・関連URL:http://www.quantenepro.energy.kyoto-u.ac.jp/