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SPIRITS

社会技術環境システムにおける空間的レジリエンスの計量

研究スローガン

分野を越えて複雑社会技術環境システムを探求!

キーワード

社会技術環境データ、社会システムデザイン、オープンデータ、データ共有、グローバル・システムズ・サイエンス

研究背景、目的及び成果の要約

近年の情報通信技術の進歩によって、我々の社会に関する高解像度高頻度のデータが蓄積されるようになってきている。これらはビッグデータと呼ばれ、分析を深めることにより世界の動きをグローバルな視点から鳥瞰できる可能性がある。しかしながら、ビッグデータは大量であるが故に、データの獲得方法、分析計算技術、その解釈法について未解決の点が多い。本研究では、欧州の研究者とともに、社会技術環境システムのオープンデータを共有し、データに基づき政策意思決定者の意思決定を支援するグローバル・システムズ・サイエンスのための共同研究グループの形成と共同研究の実施を行う。

今後の展望

グローバル・システムズ・サイエンスの枠組みによる政策意思決定者支援のためのデータ駆動型人間中心科学の構築を目指し国際共同研究を実施する。共同研究グループメンバーとともに、国際ワークショップの開催、フォーラムの実施、相互滞在型の共同研究を実施していく。すでに、イタリア(2015年10月上旬)とアメリカ(2015年10月下旬)に国際フォーラムとワークショップを開催することが決まった。

関連写真・図

世界の主要都市(青)、空港(オレンジ)、商業活動(緑)、地震(茶)、津波(ピンク)、火山噴火(赤)、の空間分布. アメリカ海洋大気局(NOAA)のデータを用いている。
平成27年ゴールデンウイーク期間中の予約可能な宿泊施設数1-kmメッシュデータ(上)平成27年4月27日宿泊分(下)平成27年5月2日宿泊分(平成27年4月25日放送 NHKの番組「データなび」より;じゃらんWebサービス 京都大学佐藤彰洋協力)
2010年の日本国内人口メッシュデータから計算される津波の空間リスク

代表者情報

佐藤彰洋

・代表者氏名:佐藤彰洋
・所属部局名:情報学研究科
・自己紹介:2001年3月東北大学情報科学研究科博士課程修了、博士(情報科学)、金融市場の高頻度時系列分析、航空ネットワークデータ分析、観光データ分析などの経済社会システムに対するデータ中心科学の研究に従事
・関連URL:http://ssuopt.amp.i.kyoto-u.ac.jp/akihiro/