Research Support
SPIRITS

食と生薬による健康:国際共同研究による新薬開発を目指して~日韓研究チームの結成~

研究スローガン

野生動物の食べ物からヒトの病気を治す薬を探せ

キーワード

動物生薬学、生薬、生活習慣病、精神疾患

研究背景、目的及び成果の要約

チンパンジーやニホンザルなどの霊長類をはじめ、野生動物では、体調が悪くなると、普段食べないような植物などを摂取することで、自己治療を行っていることが知られている。本研究では、このような動物に見られる自己治療行動の生物学的機序を解明し、また、動物が自己治療のためにどのような食物を摂取するのかを観察、同定することにより、ヒトでの疾患予防、治療へとつながる新薬開発を目指すことを目的として、日本と韓国の研究者間での共同研究にむけて、研究集会を開催した。

今後の展望

今後は、「癌、肥満、ストレス」をテーマに日韓共同研究を本格的に推進し、治療薬となりうる食物の探索とその抽出成分などを同定、最終的には日本や韓国の製薬企業研究者等とタイアップし産学連携事業として発展させていきたい。

関連写真・図

第1回SPIRITS研究集会(日本・東京にて)
第2回SPIRITS研究集会(韓国・釜山にて)
第3回SPIRITS研究集会(韓国・ソウルにて)

代表者情報

後藤幸織

・代表者氏名:後藤幸織
・所属部局名:霊長類研究所
・自己紹介:上智大学理工学部物理学科卒業後、渡米、オルバニー医科大学大学院にてPh.D.取得。ピッツバーグ大学神経科学科研究員、フランス・パリ第6大学研究員、カナダ・マギル大学Assistant Professorを経て、京都大学霊長類研究所准教授。ヒトのこころの起源とメカニズムの研究をおこなっています。
・関連URL:http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/sections/ninchi/