Research Support
SPIRITS

アジアの標本・人・情報をつないで京大が創成する国際博物館科学

研究スローガン

国際博物館科学-物証に基づき文理協働で創る新たな領域融合科学

キーワード

国際博物館科学、学術標本資料、跨越文理障壁、鼓舞若手研究員、領域融合科学

研究背景、目的及び成果の要約

本研究では文理の研究者が集う総合博物館の強みを生かし、大学博物館を拠点にした新学問領域の創成を目指しました。そして、10カ国、17大学・研究機関の博物館とシンポジウムや交流を頻繁に行い、人的ネットワークを築きました。結果、「学術標本資料に基づき、文理の壁を越えた国際協働作業を行なう」という国際博物館科学の手法を開発、また若手を積極的に登用、忍耐強く、開拓精神をもった次世代研究者の育成にもつなげました。

今後の展望

新たに採択されたSPRITS研究プロジェクト「大学博物館国際共同研究で復元する東アジア交流史:ネズミからマリア十五玄儀図まで」(平成27年度から2年間)で、国際博物館科学の手法の有効性の実証を図る予定です。

関連写真・図

シンガポール大学博物館で、スタッフから美術品収蔵庫の説明を受ける総博のスタッフ(2014年3月27日)
マレーシア大学で、Rosli Hashim教授から動物学標本についての説明を受ける本川雅治准教授(2014年3月29日)
Spirits大学博物館・東アジアシンポジウム(2014年10月28-30日)に来館したソウル大学校奎章閣韓国学研究院Kim In-geol院長に総博所蔵の朝鮮古文書を説明する岩崎奈緒子教授

代表者情報

大野照文

・代表者氏名:大野照文
・所属部局名:総合博物館
・自己紹介:京都生まれ京都育ち。古生代の腕足動物の記載や二枚貝殻化石の成長線から過去の潮汐や月と地球の距離の推定などを経て、今は小中高等学校で人はどのように協働して学ぶのか調べ、大学での共同研究推進に応用している。
・関連URL:http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/