シングルスーパーiPS細胞の選出及び培養システムの開発
研究スローガン
シングルスーパーiPS細胞の選出及び培養システムの開発
キーワード
ヒトiPS細胞、シングル細胞培養
研究背景、目的及び成果の要約
現在のiPS細胞作製技術では、大量に採取した体細胞に対して複数の初期化遺伝子を導入し、そこから生成してくるコロニーを増殖・培養することによりiPS細胞を得ている。従って,得られるコロニーが単一クローンである保証はない。本研究では、我々の独自なナノ・マイクロ微小加工技術を用いて、初期化操作によって得られたiPSコロニーの個々の細胞を単離・隔離し増殖させ、今までできなかったシングルヒトiPS細胞培養システムを開発した。
今後の展望
この培養システムを用いて、得たヒトiPS細胞を解析し、優良な細胞株を選ぶ。さらに、この細胞株を用いて、分化誘導させ、目的細胞(例えば、心筋細胞、肺細胞、肝細胞)へ分化誘導し、創薬・再生医療へ応用できる貢献する。
関連写真・図
代表者情報
・代表者氏名:陳勇
・所属部局名:物質−細胞統合システム拠点
・自己紹介:Yong CHEN received his B.S. degree from Wuhan University in China, M.S. and Ph.D. degrees from University of Montpellier in France in 1982, 1983 and 1986, respectively. He then spent three years at Peking University in China and Scuola Normale Superiore di Pisa in Italy as post-doc or research associate. Next, he joint the Centre National de Recherche Scientifique (CNRS) in 1990 and he is now a Principal Investigator of iCeMS and a Research Director of CNRS at the Ecole Normale Supérieure of Paris. He has authored or co-authored 400 scientific papers and contributed to more than 10 European research projects.
・関連URL:http://www.chen.icems.kyoto-u.ac.jp