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京都大学を拠点とする領域横断型の生命倫理の研究・教育体制の構築

研究スローガン

京都大学を拠点とする領域横断型の生命倫理の研究・教育体制の構築

キーワード

生命倫理学、終末期医療、研究公正、ゲノム編集、臨床倫理

研究背景および目的

先端医学のめざましい進展に伴い問われる研究の適正さや、超高齢化社会となり増加する認知症患者への対応など、いま医療に関わる倫理的・法的・社会的な問題が新たに生じています。こうした問題を考えるには、医学の研究者や医療従事者だけではなく、法学者や哲学・倫理学者などが協力して取り組む必要があります。このプロジェクトは様々な領域の専門家の研究共同体制を整えることで、医療や医学研究に関わる倫理的・法的・社会的問題の解決を目指します。

成果の要約

学内外の人々と研究成果を共有するため、事務局を設置している応用哲学倫理学教育研究センター(CAPE)のウェブサイト上で、生命倫理に関する資料の公開や、オンラインでの質問コーナーの導入を行いました(http://www.cape.bun.kyoto-u.ac.jp/project/project02/)。また、国際的な研究ネットワーク構築のため、イギリスのブリストル大学や豪州のモナシュ大学などと共同で研究会を開催し、多くの研究者との議論の場としました。

今後の展望

国際シンポジウム等を通じてこれまで作り上げた京都大学を中心とする生命倫理関連の国際的・学際的研究ネットワークをさらに強化し、また生命倫理入門コースなどの開催により次世代の生命倫理研究者育成のための基盤作りを引き続き進めます。

関連写真・図

京都大学アカデミックデイ2015(2015年10月4日)において出展したゲノム編集の倫理に関するポスターの一部
ブリストル大学との研究公正に関する国際共同ワークショップ(2015年3月19日、於京都大学)

代表者情報

児玉聡

・代表者氏名:児玉聡
・所属部局名:文学研究科
・自己紹介:京都大学文学部卒、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学、京都大学)。東京大学大学院医学系研究科で医療倫理学の助手・講師を勤めた後、現職。専門は英米近現代倫理学および生命倫理学。
・関連URL:http://www.cape.bun.kyoto-u.ac.jp/