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SPIRITS

生きたマウスで細胞の機能を可視化し、そして操作する

研究スローガン

生きたマウスで細胞の機能を可視化し、そして操作する。

キーワード

蛍光タンパク質、バイオセンサー、光遺伝学、ライブイメージング

研究背景および目的

癌や炎症を始めとするヒト疾患の発症機構を理解するためには、生きた組織の中で細胞機能がどのように変化していくかを観察することが必要である。そして、得られた仮説を検証するためには、組織中で細胞機能を操作することが必要となる。本プロジェクトでは、研究代表者の開発したバイオセンサーと共同研究者の光操作技術とを使って細胞と会話することにより、様々な病態解明のプラットフォームを開発する。

成果の要約

研究代表者の研究活動はこれまで国内が中心であり、研究グループのリーダーになったことがなかったが、「細胞機能と分子活性の多次元蛍光生体イメージング」国際シンポジウムを成功させるなど、本プロジェクトを通じて国際的な研究グループのリーダーとしての経験を積むことができた。また、5名の研究者および大学院生が米スタンフォード大学から京都大学へ来て、共同研究の打ち合わせや討論を通して、学生間、研究者間での交流を深めた。

今後の展望

平成28年度も米スタンフォード大学から研究者が訪問し、シンポジウムの演者を務めるほか、当研究室の研究ツールを使った研究をスタンフォード大学で開始するなど、共同研究を今後も活発に続けていく予定である。また、毎年2名の大学院生がスタンフォード大学から訪問し、生命科学研究科のシンポジウムに参加したが、2016年度以降も、なんらかの資金を獲得して、学生間の交流も続けていく予定である。

関連写真・図

「細胞機能と分子活性の多次元蛍光生体イメージング」 国際シンポジウム 京都国際会館にて。2015年1月
「細胞機能と分子活性の多次元蛍光生体イメージング」のシンポジスト

代表者情報

松田道行

・代表者氏名:松田道行
・所属部局名:生命科学研究科
・自己紹介:医学部にて病理医としてトレーニングを積んだ後、実験病理学を専攻している。20年来FRETバイオセンサーの開発を続けている。光をツールに、生きた動物の細胞と会話をすることを目標に研究している。
・関連URL:http://www.fret.lif.kyoto-u.ac.jp/