視知覚と注意の機能と日英比較 ー 京都 ー ブリストル大学間共同研究
研究スローガン
視知覚と注意の理解に向けて
キーワード
実験心理学、視知覚、注意、ロボティクス
研究背景および目的
視知覚研究の大家である故リチャード・グレゴリー教授が在籍したブリストル大学は、実験心理学研究における英国の有力な研究拠点の一つです。これまでも個々に共同研究が進めてきましたが、大学間の学術交流協定に基づき、視覚と注意に関する研究を進めるとともに、さらに広範な研究協力関係を構築することを目的としました。また、ロボットと人間の相互作用に関連して、研究協力を両大学におけるロボット工学分野にも拡張するための足がかりを作ることも目指しました。
成果の要約
ブリストル大学との派遣招聘事業を通じて、若手研究者の交流に注力し、将来にわたる長期的な視野での国際交流発展の基盤を得ることができた。また、視知覚、記憶などの問題に関する数々の具体的な共同研究プロジェクト案が検討され、一部は研究成果として実りつつある。今後のため、外部資金獲得策も検討しつつある。ロボット工学との連携は近い将来の共同研究実現にむけて重要な足がかりを得ることができた。
今後の展望
引き続き現在進行中の共同研究を進めるとともに、心理学者間の共同研究をさらに広範囲に拡大していきたい。すでにブリストルの社会心理学者と会談して京都大学の研究動向を伝えて好意的な反応を得ており、具体的な研究プロジェクトのために実施京都側の対応研究者を検討している。
関連写真・図
代表者情報
・代表者氏名:蘆田宏
・所属部局名:文学研究科
・自己紹介:心理物理学およびfMRI実験によってヒトの視覚の研究をしています。fMRI研究は,在外研究で1年間英国に滞在した折に学びました。その後も英国の文化と言語に大きな関心を持っており,ブリストルの人々とパブでビールを飲むのが大きな楽しみです。
・関連URL:http://www.psy.bun.kyoto-u.ac.jp/ashida/index.html