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SPIRITS

火山・地熱活動の多様性と防災に関する日台共同研究

研究スローガン

九州、台湾における火山・地熱活動の特性を相互に理解し、共同研究・教育を進める。

キーワード

火山活動、地熱活動、火山防災、教育プログラム

研究背景および目的

九州には、阿蘇火山のように異常現象が発生しながらマグマ噴火にいたらない火山などがあり、台湾の大屯火山群も同じく噴火をほとんどしないが、活発な地熱活動域を持っている。本プロジェクトの目標は、2つの地域において火山活動や地熱活動の特性を相互に理解し、防災にどのように生かしていくのかといった研究を共同で行うための共通認識を持つこと、共同で教育を行う方策を検討することである。

成果の要約

九州および台湾における火山活動・地熱活動の特性を理解するために、合同の現地検討会を相互に実施した。この活動により、台湾では、台北近郊の大屯火山群と台湾北東部に位置するIlanおよびGueishantoh周辺が重要であるとの共通認識を持った。また、九州では桜島、阿蘇、別府地熱地域などで多様な活動が見られるとの共通認識を持った。これらの領域において共同研究および共同教育を行っていくことが有益との共通認識を持つことができた。

今後の展望

台湾における火山研究および防災について交流を継続する。また、日台共同の教育プログラムとして、九州および台湾において観測実習を行う。また、外部資金を調達して、共同観測を行う。

関連写真・図

台湾台北で共催した国際大屯火山研究会2014のポスター
大屯火山観測所における集合写真(2015年10月)
別府明礬温泉の見学風景(2016年3月)

代表者情報

鍵山恒臣

・代表者氏名:鍵山恒臣
・所属部局名:理学研究科
・自己紹介:火山活動の予測に関する研究を続けてきました。特に、九州の火山活動の多様性に興味を持っていましたが、台湾の火山を見て、両者の活動様式を比較することにより、火山活動をより深く理解できるのではないかと考えています。