京都大学における新しい統合型植物学の国際拠点形成:ブリストル大学シンポからの発展
研究スローガン
京都大学で新しい統合型植物学の国際拠点を形成する:分子から種・系統まで
キーワード
学生主体のワークショップ、植物園、植物科学、マクロ植物学、ミクロ植物学
研究背景および目的
本プロジェクトは、2014年1月の第2回京都大学—ブリストル大学シンポジウムに端を発しており、植物科学セッションには多くの参加者が集まったことから、京都大学における植物科学への関心の高さをさらに発展させ、理学研究科植物学系を受け皿にして、分子・細胞レベルから種・系統レベルまでの様々な研究分野を統合した新しい植物学の国際拠点を形成しようとしたものである。同時に、国際ワークショップを通して、本学学生の国際性を高めることも目的とした。
成果の要約
2014年9月のブリストル大学—京都大学植物科学ワークショップでは、ミクロ植物学に関する新たな共同研究グループを形成した。マクロ植物学に関しては京都大学大学院理学研究科附属植物園とブリストル大学植物園との間にパートナーシップ協定を締結し、連携強化を図った。
2016年3月の京都大学—ブリストル大学—ハイデルベルグ大学植物科学ワークショップでは、ミクロ植物学とマクロ植物学の統合を図った。また、このワークショップを学生主体で組織することにより、本学学生の国際性・協調性・組織力の向上を目指した。
今後の展望
本プロジェクトの成果であるマクロ植物学とミクロ植物学の統合及び本学植物学系学生の国際性・協調性・組織力の向上を、現時点だけに留めることなく、本学植物学系に持続的に根付かせるため、本プロジェクトは嶋田知生先生が平成28—29年度に獲得されたSPIRITSに引き継がれる。
関連写真・図
代表者情報
・代表者氏名:田村実
・所属部局名:理学研究科
・自己紹介:京都大学大学院理学研究科植物学教室教授。理学研究科附属植物園運営委員長。種子植物(特に単子葉植物)を対象として、フィールド調査、新種記載、形態解析、分子系統解析などの観点から、生物多様性と系統進化について調べている。